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レポート

2010-11 網走合宿 対 ホンダヒート戦/トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦

第2試合 対トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦

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 トヨタ戦は15時、相手のキックで始まった。リコーラグビー部は速いパス回しで攻撃を仕掛け、ペースをつかんでいく。3分、フィールドのほぼ中央でトヨタが反則を犯すと、SO河野好光が右サイド深くにタッチキックを蹴り込み、チャンスを迎える。ラインアウトから攻撃を仕掛け、中央付近に密集ができるとトヨタが再び反則。河野は今度は左サイドに蹴り出し、ゴール間近のラインアウトから攻撃する。そこでスクラム得ると押し込んで6分、LOハレ・ティーポレが左隅に押さえてトライを決める。コンバージョンは外れたが5対0。リコーラグビー部は相手の反則を誘うアグレッシブな攻勢で先制する。

 トヨタは大型FWの攻撃力で反撃を試みる。しかし、リコーラグビー部のディフェンスは固く、回して突破を図る相手に対し一歩も退かずゲインを許さない。しばらくの間、トヨタを自陣内に釘付けにしてみせた。状況を打破すべく、トヨタはキックを蹴り込むもFBスティーブン・ラーカムらが冷静に処理。逆に相手陣の際どいエリアに蹴り返し、チャンスにつなげていった。

 試合をコントロールするリコーラグビー部だったが、相手ゴール前に迫っていくも追加点を奪うには至らない。すると20分を過ぎたあたりから、トヨタがペースを取り戻しだす。ラインアウトを確実にトヨタがキープする一方でリコーラグビー部はラインアウトやスクラムでボールを失う場面が続き、徐々に自陣でプレーする時間が長くなってきた。

 そして29分、左サイドゴールラインまで数mの位置のラインアウトから、ドライビングモールで押し込んだトヨタのPRが左中間にトライ。コンバージョンも決まり、5対7と逆転を許す。

 お互いに攻め合ったが無得点のまま前半40分が経過。トヨタ2点リードで試合を折り返した。


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 後半先手をとったのはトヨタ。4分、リコーゴール前の密集で、LO山本健太に反則の判定が下り一時的退出を課された直後、ゴール間近右サイドのラックのブラインドサイドを、トヨタPRが突いて右隅にトライ。コンバージョンも決まり5対14。

 リコーラグビー部も反撃を見せる。9分、トヨタゴール前のラインアウトをLOマイケル・ブロードハーストがキャッチして展開、BKが縦に右中間を突くとトヨタがペナルティ。リスタートからの攻撃で、今期日本人として帰化したLOカウヘンガ・桜エモシがトライを決める。コンバージョンは惜しくもバーに当たりはずれたが10対14。トヨタに引き離されずに付いていく展開が続いた。

 接点でのマークが若干甘くなったのか、トヨタのボールの回りがよくなると17分、リコー陣内に侵入したトヨタはパスをSH→SO→FL→WTBと細かくつないでディフェンスラインを突破。抜け出したWTBが右隅へトライ。さらに21分には右サイドのラインアウトで奪われたボールを展開され、走り込んだトップスピードのCTBに20mライン付近でボールが渡ると、そのままディフェンスラインを突破される。左中間にトライを許し、10対26となる。

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 リコーラグビー部は攻撃の芽を見出せないまま、トヨタペースで試合が進んだ。そんな中31分、SH神尾卓志が自陣のスクラムの脇にギャップを見つけると、俊足ですばやく抜け出し、ハーフウェイライン付近から独走。中央にトライした。コンバージョンも決まって7点を返し17対26とする。

 だが流れは変えることはできず、リコーラグビー部は終盤35分、38分に続けてトライを許し、17対38でノーサイド。



 ゲームには敗れたが、試合後、下を向く選手は一人もいない。グラウンドには各々が感じた「課題」をコミュニケイトすることへの渇望感があった。観衆への挨拶を済ませるやいなや、互いの考えを率直に述べあう声があちこちから響いていた。

 合宿締めくくりの2試合を終えて、クラブキャプテン湯淺直孝が話す。
「(チーム内でコミュニケーションは取れているようですね)はい。コミュニケーションレベルは高まってきていると感じます。合宿中にとるべき量がとれたと思います。でも、もちろんまだ完璧ではありません。間もなくTLが始まりますが、闘いながら一歩一歩、レベルを高めていければいいですね。
(試合の多い合宿でしたが…)そうですね。試合に集中すること、そして試合を通してチームや自分のプレーを見直すことができたのではないでしょうか。合宿中はよく集中できていました」
 合宿での収穫を語るキャプテンの口調には、静かな自信が漂った。

 "チームファースト"をキーワードに一丸となるリコーブラックラムズは、TL開幕に向け、臨戦態勢に突入する。



(文 ・ HP運営担当)



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