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レポート

2010-11 網走合宿 対 ホンダヒート戦/トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦

第1試合 対ホンダヒート戦

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「35℃を超えることなんて、めったにありません」

 今年の網走は、リコーラグビー部が滞在した宿舎に勤めている地元の方々も驚きの表情を見せるほど蒸し暑かった。しかし8月7日、合宿の締めくくりとなるホンダヒート、トヨタ自動車ヴェルブリッツとの試合当日は、適度に曇も出て気温30℃を割る良コンディションに。この日の試合はトップリーグ(TL)6チームなどが参加する『網走ラグビーフェスティバル』の一環として行われた。国内最高レベルのラグビーを観戦しようと多くファンが訪れ、会場の網走スポーツトレーニングフィールドは、にぎわいを見せた。


 13時、ホンダのキックオフで第1試合が始まる。リコーラグビー部は、SH湯淺直孝と今シーズンSOでの出場が増えている重見彰洋のハーフバックスコンビを中心に、コミュニケーションを図りながらペースをつかみにかかる。だがホンダのモチベーションも高い。果敢な攻撃に、リコーラグビー部は自陣でのディフェンスに追われた。

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 リコーラグビー部の選手は落ち着いていた。20mライン付近まで押し込まれても「ノーペナルティ!」の声が飛び、焦らず規律を守ろうとする意識を維持。SO重見は何度も危機を脱する冷静なキックを見せ得点を許さない。逆に焦れた相手が攻撃中にペナルティを犯す形が続き、守備からリズムが生まれそうな気配も感じられた。

 最初の得点は攻撃の手を緩めなかったホンダだった。ラインアウトモールでFWがリコーゴールに繰り返し迫ると、その対処でリコーラグビー部は反則を繰り返してしまい、22分にレフリーがペナルティトライを認定。コンバージョンも決まり、ホンダが0対7と先制した。

 27分には、ハイパントを上げ、左サイドを駆け上がった相手選手と、チャージにいっていたWTBマーク・リーがホンダ陣内10mライン付近で交錯。マークにはレイトチャージの判定が下り、一時的退場を課される。

 ホンダはペナルティキックでリコー陣内20mライン付近までゲイン。左サイドのマイボールラインアウトから展開、連続攻撃で右中間ゴールに迫る。そして29分、ラックサイドを突き、NO.8がインゴールエリア右隅に接地してトライ。コンバージョンも決まり、0対14。その後、リコーラグビー部もCTB小浜和己の思い切りのいいアタックなどで見せ場をつくったが、ホンダペースのまま前半を終えた。


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 前半を終えベンチに引き返してきたメンバーに、今季はコーチも兼任するCTBジョエル・ウィルソンが檄を飛ばす。「今日の試合の大切さを理解しているのか! 」相手ペースを奪うことができなかった前半の反省を済ませたチームが、後半のピッチに臨む頃、空からは大粒の雨が降り始めた。

 SO重見のキックで試合が再開されると、リコーラグビー部はWTBマーク、長谷川元氣やFB横山伸一らがランで相手ディフェンスをかく乱、突破口を開こうと試みる。またFL覺来 弦らの思い切りのよい当たりも目立ち、終始相手ペースで進めてしまった前半の流れを変えようとそれぞれが奮起。ゲームキャプテンのSH湯淺の「レイジー(怠惰)になるな」の声が響くと、メンバーは攻守で素早いセットアップを見せ、キャプテンの声に応えた。

 雨が原因と思われるハンドリングミスもあり、互いに決定機はつくれずにいたが、29分に試合が動く。リコーラグビー部は、ホンダ陣内の右サイドのスクラムから展開。逆サイドまでボールをつなげると、縦にロングキック。これが相手選手に触れてタッチを割り、左サイドゴール前のラインアウトというチャンスを得る。これをキープするとドライビングモールで力強く前進。インゴールエリアに達するとHO森 雄基が押さえてトライを決めた。コンバージョンは外れたが5対14とする。

 しかし33分、今度はホンダが左サイドをドライビングモールで前進、PRがグラウンディングしてトライ。コンバージョンも決まり5対21。

 残り7分、後半途中から出場していたSO岩田 光、FB徳永 亮らが攻撃のチャンスをうかがったが得点を奪うことはできず、ノーサイドの笛が鳴った。



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