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インタビュー

日本代表 CTB金澤良選手、日本A代表 PR長江祐介選手、同FL金栄釱選手インタビュー

■ 「それぞれが役割を全うすることで、穴は開く」(CTB 金澤 良)

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 今春シーズン、フル代表デビューを果たしたのが金澤だ。4月から6月の3ヵ月にわたってチームに帯同。「HSBCアジア五カ国対抗2010」のアラビアンガルフ戦で代表初キャップを獲得した。トライもあげ、スピードと冷静な判断力を披露しコーチ陣から「ジャパンスタイルのラグビーに必要な選手」という評価を得た。その後も「ANZパシフィック・ネーションズカップ」の代表にも選出され、日本代表の好成績に貢献した。
「最初は不安だったけど、経験を積んでいくうちに少しずつ自信がついていきました。試合を重ねるごとに、出場メンバーやスターティングメンバーとして名前が呼ばれなかった際の悔しさが増していくのが、よくわかった」
 一番印象に残っているのは、開始5分にCTBライアン・ニコルスが脳しんとうで退場。代わって試合終了まで出場したANZパシフィック・ネーションズカップのトンガ戦だという。
「アジアでは相手のレベルがそこまで高くなかったので、そこそこやりたいことはできました。でもトンガ戦は違った。相手のプレッシャーが激しくて、接点での判断にミスが出てしまった。悔しさがあります」
 リコーラグビー部に戻ってきて2週間半。代表との差を感じたことは少なくない。
「代表は、練習を通じて集中力にムラがなかった。絶えず選手の間には『試されている』緊張感が漂っていましたね。これは選手一人ひとりの気持ちの問題です。リコーでも、代表のような集中が保たれるよう、率先して働きかけていかないといけません。
 あと、サインプレーやムーブは、もっと互いに理解を深めたい。選手全員が役割を全うすることで、はじめてディフェンスに穴は開くんだって意識を共有して、走ることを心がけないと」
photo  グラウンド上でのコミュニケーションに対する欲求も湧いている。「テンポ良く練習して量を確保するというテーマも大事だから難しいのだけど」と前置きした上で金澤は話す。
「抜ければOKではなくて、なぜ抜けられたのかを確認する時間が持てたらいいなって思いますね。終わってからじっくり話し合うのもいいんですけど、細かい部分の理解度を高めるには、グラウンドで、もう少しコミュニケーションを図ったら良いと感じました。練習のテンポを意識しつつ、気づいたことは言葉にしていこうと思います。
 若い選手に代表の様子について聞かれることですか? ありましたよ。この間、野口(真寛/HO)が練習内容について聞きにきました。僕の経験でよければなんでも話すので気軽に聞きにきて欲しい」


「でも、フィットネスのトレーニングはリコーのほうが厳しい。代表は試合もあったし早くチームのみんなに追いつかないと」(金澤)。例年にも増して、選手が切磋琢磨するムードが高まっているリコーラグビー部。1つ上のレベルでプレーした選手の経験は、競争という過程を経て、チームに浸透しつつあるようだ。


(文 ・ HP運用担当)



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