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インタビュー

金澤良選手インタビュー

「見てくれている」っていうのがわかったんで。チャンスはあるなと

 金澤は昨年11月、急遽日本代表スコッド(候補メンバー)に追加招集され、セレクションマッチに参加した。今年3月の代表スコッド入りは、それに続いての招集だった。


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―― 昨年、初の代表スコッド招集では、どんなことを感じましたか。

「去年のトップリーグ(TL)の途中で熊谷(セレクションの会場)に呼ばれたのは試合直前で、参加したのは試合だけでしたからね。人数が足りなくなって呼ばれたんだと捉えていました。そこでいいパフォーマンスを見せられれば、自分にもチャンスがあるとも考えていました。まずは試合を見てくれているというのがわかったんで。チャンスはあるなって感じましたね」

―― TLの試合で頑張れば、ちゃんと評価してくれるんだなと。それはモチベーションにつながった?

「はい。それにセレクションマッチの翌日、解散する前にカーワンHCを含めた4人ぐらいのスタッフと話をする機会があって、「今回は選ばれなかったけれど、残りのTLの試合も自分の持っている力を発揮してパフォーマンスを維持してほしい」と伝えられたんです。モチベーションはあがりました」

―― では、3月に再び代表スコッドに呼ばれたときは、今度はやるぞ、と。

「代表スコッドの62人については、一度呼ばれていたんでもしかしたら入るかも、という気持ちはありました。でも、31人の代表メンバーに残って宮崎合宿に行けたのは、実は自分でもびっくりしているんですよね。やっぱりCTBとしてのタイプが他の選手とかなり違うのは事実だから」

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―― なるほど。その合宿を終えての気持ちは?

「まだまだ磨きたいと思うところがたくさん発見できました。フィジカルはもっと強化したいし、あとはもらう前の動き方かな。直線的にもらってしまいがちだから、もらう前にコース変えたり。そのあたりをもっとうまくなりたい」

―― 目標が明確になったわけですね。そういったところを向上させていけば、さらに先を狙える手応えも?

「もちろん、こうしてチャンスをもらえているのだから、2011年のW杯はターゲットにしていきたいと思っています」


ラックでのボールの置き方とか、タックルしてからの起きる速さとか

 チームに視線を運ぼう。当然、金澤の代表招集はリコーラグビー部への大きな刺激となっている。リコーのラグビーが代表レベルでも通用することを金澤が身をもって証明すれば、チームのモチベーションがいっそう高まることは間違いない。金澤に対し、日本代表合宿での経験の中でチームに伝えたいことはあったか――。そんな問いに、しばらく考えてゆっくりと口を開いた。


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「合宿の序盤に、『日本代表を特別なものにするためには、何が必要か』を考えるミーティングがありました。FWとBKに別れて考えて、BKは『スピードではないか』という答えにまとまったんですよね。いろいろな局面での。それについて、カーワンHCはその場で答えを言わなかった。だから、何を正解と考えているかはわからない。
 でも、ある練習の途中で、『10%の細かいところの積み上げを大事にしろ』と言ったんですよ。例えば、タックルされてラックになったときのボールの置き方とか、タックルしてからの起きる速さとか。『そういうちょっとしたところをしっかりやる、積み上げることがスペシャル(特別)なんだ』って。1回だけ言ったんですよね」

 さすが。合宿序盤に示されたテーマ「特別とは何か」を考え続け、かつコーチの言葉を聞き漏らすまいとしていた合宿中の金澤の"Attitude"が感じられる。

「トッド(ローデンHC)も昨シーズン、『10%の違いが、7位か12位かの違いに表れるんだ』と続けて言ってきたことですよね。まさに自分たちが目指していたことだなと。やっぱり、コーチや周囲から見えにくいところを、一人ひとりがこだわりをもってやることで、チームのレベルは上がっていく。それは代表レベルでも同じなんですよね」

―― リコーラグビー部は自分たちのラグビーに対する自信を、もっと深めていい?

「魅せるプレーではなくて、細かいところをしっかりやろうとしている今のリコーのラグビーを突き詰めていけば、必ずチームは強くなると思います。自分も代表で活躍できるようになれるかもしれないし、そういう選手もチームからたくさん出てくるはず」

―― 金澤さんが代表でも通用するところを印象づけられれば、リコーラグビー部のBKのようなそこまで体の大きくない選手にも代表への道が開けるかもしれません。

「それはもう大丈夫ですよ。確かにうちのBKの体は小さいけれど、やっぱり速いですよ。合宿に参加した今もその思いは全く変わりません。タックルのスキルをもっと磨いて、低く入って2人目、3人目がちゃんとカバーする―― それができれば、TLでもっと上に行けるし、代表だって見えてくる」

―― 代表ではリコーのラグビーをしっかりアピールして、チームでは今回学んだことを共有してリコーラグビー部のレベルアップに生かせるといいですね。

「まずは個人として力を出し切るという頑張り方をせざるを得ませんが、もちろん代表のいい部分を吸収して、チームにフィードバックしたいという気持ちは強いですよ。会社、職場の方々も快く送り出してくれているし、練習に集中できるように配慮してくれています。そうした思いにぜひ応えたいですね」



 金澤が代表で存在感を見せることができれば、新たなシーズンに臨むリコーラグビー部の勢いはさらに加速する。5月1日の「HSBCアジア五カ国対抗2010」の対韓国代表戦に快勝した日本代表。次の5月8日の対アラビアンガルフ代表戦に向け準備を続ける金澤の健闘に期待したい。


(文 ・ HP運用担当)



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