BlackRams

インタビュー

金澤良選手インタビュー

日本代表とリコーラグビー部 ―― 似てるところと異なるところの両方があります

 リコーブラックラムズ(リコーラグビー部)のCTB金澤 良選手が4月21日、「HSBCアジア五カ国対抗2010」の韓国代表戦の日本代表メンバーに招集されました。先月1日から14日まで、2週間に及ぶ同代表戦に向けた宮崎での日本代表合宿、そして福岡での直前合宿に参加して、真っ黒に日焼けしながら、日本代表の31名のメンバーから、試合メンバーである22人枠、さらには先発メンバー(15人)に入るという大きな目標へ向け、金澤選手は一歩一歩前進しています。この挑戦を目の前にしつつも、落ち着いた様子でインタビューに応えてくれました。


photo

―― 日本代表の練習に参加しての感想は?

「大枠での練習の進め方は、リコーラグビー部に似ているなという印象でした。細かいスキルの練習を確実にこなして、徐々に積み上げていく感じはうちに近いと思います。ハンドリングスキルやコンタクトに関しては、同じような練習を取り入れています。すぐになじめて、やりやすいと感じました」


―― 違いを感じる部分はありましたか?

「やっぱり、選手の『代表に残りたい』という強い気持ちでしょう。個々の意識はすごく高くて、練習中は常に集中力が維持されていました。その点では、代表はやはりレベルが高いです。
 例えば、フィットネストレーニングでは、リコーラグビー部のほうがハードなメニューをこなしている練習もありました。でも、じゃあ自分が楽にこなせたのかと言うとそんなことはありません。一つひとつの過程をみんなものすごく意識を高く保って取り組んでいるから、きついです」

―― 一番の差は集中力だと。ミスも少ない。

「いや、かなり走った後の練習だとどうしてもミスは出ますよ。それは代表でも同じ。でも、ミスが続いてちょっと雰囲気が悪くなったりすると、すかさずキャプテン(菊谷崇/トヨタ自動車ヴェルブリッツ/FL)が全員を集めてリセット。集中力を維持する。そのタイミングなんかはうまいな、と思いました」


スペースにボールを持っていき、スペースをどうやって生かすかを考えている

 日本代表には大型CTBが顔を揃える。ライアン・ニコルス(サントリーサンゴリアス)は192センチ、アリシ・トゥプアイレイ(キヤノンイーグルス)が187センチ、日本人の平浩二(サントリーサンゴリアス)も185センチだ。コンタクトでの強みを発揮するプレーヤーに混じり、金澤は身長174センチ。そうしたCTBとは全くタイプが異なり、スピードやキック、パスのスキルや判断力を身上とする。ジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチ(HC)による金澤の招集は耳目を引き、新聞でも報道された。


photo

―― そもそも今回初招集されたのは、トライアル選手を除くと金澤さんだけですよね。

「はい。基本的に常連の選手がほとんど。CTBでも自分とは違ったタイプ、特に体格が自分より大きくてコンタクトに強いタイプの選手が多かったので、正直、多少違和感はありましたよね。メンバーも顔は知っているけれど、話したことはない選手がほとんどだったし、合宿の2日目くらいまではちょっと緊張していました」


―― そんな環境下で、どんなことを心がけて練習に臨んだんですか。

「コンタクトで勝負するというよりは、自分はどうやってスペースにボールを持っていくか、そしてスペースをどう使うか。その辺を重点的に考えていたかな」

―― それはコーチに求められたから?

「いえ、具体的に何か言われたというのはないです」

―― では、自分で『求められていること』を想像して、そこに注意して正確なプレーを心がけたと。パスなどは相手あってのものですが、呼吸などは合いましたか。

「やりにくいって感じはなかったです。周りの人も、スペース見つけて立ってくれていたので。ただ受けるほうでは、ライアン・ニコルスのオフロードパスをもらうタイミングとかは、少し見ちゃってサポートが遅れたり、早くいかなあかんって行き過ぎたりしました。いつも一緒に組んでいる平はその辺よくわかっているなと感じました」

―― そういう部分を詰めていきたいですね。

「そうですね。ああいうタイプのCTBはリコーにはいないし、あまりオフロードパスも使っていないから勉強になりましたね。ただまあ、今回は基本的にフィットネスの合宿だったんで、実際はそういう部分でアピールする時間はまだあまりなくて。これから(4月23日からの福岡での直前合宿)でしょうね」



ピックアップ