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コラム

リコーラグビー部のデベロプメント・スコッド・システム

 この2年間で、リコーラグビー部はメンバー数を増やし「大家族」になりました。その結果、チームに「ブラック&ホワイト・スコッド・システム(以下、2スコッド・システム)」を敷き、ブラックとホワイト、それぞれ25名ずつ2つのスコッド(候補選手群)を設けることができるようになりました。2スコッド・システムの導入は、「直近のシーズンでの勝利」「若手選手の短期間での育成」「チームの長期的な成功」という目標を同時に実現していくためのものです。2スコッド・システムの利点は多々あります。

1. きめ細かく専門的な指導ができるので、選手の育成が早められます。
2. ポジション争いが活発になります。
3. 試合が多く組めるので、トレーニングのみならず、グラウンド内でゲームを通じた育成ができます。
4. サテライトリーグの試合や練習試合では、ベテランと若手が一緒にプレーするため、励ましあったりコーチングしたりできます。
5. ラグビーの強豪ではない大学出身だが、才能を秘めている――そんな選手を採用し、育てあげることもできるので、結果的に日本ラグビー界の発展に貢献できます。


 2008年当時、選手の多くが近く社業に専念するベテランの域に達した状況で、リコーを背負って立つ次世代の育成計画、ベテラン選手の技術や経験が継承される仕組みが、チームにはありませんでした。そこで、育成と継承がスムーズに行われる形が考案されたのです。なお、2スコッド・システムを通じて若手に経験をしっかりと伝えたベテラン選手が引退し、第二の人生を歩んでいくのに従って、今後、それぞれのスコッドの人数は減っていくことになります。

 他社の強豪チームと比較すれば大人数のチームを運営するリスクはあるかも知れません。しかしながら、我々リコーラグビー部の文化と、グラウンドの内外で成長しようと努力する選手たちの姿勢は誇るべきものと自負しています。今シーズン、リコーラグビー部の試合を観戦する際には、選手の出身やバックグラウンドにも注目してみてください。2スコッド・システムを用いた育成・継承の仕組み――デベロプメント・スコッド・システムが機能していることが、おわかりいただけるはずです。

 


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