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レポート

2009-2010 トップリーグ 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

 後半もトヨタディフェンスの安定感は変わらない。3分、リコーラグビー部はラインアウトからボールを展開して攻撃を仕掛けるが、トヨタディフェンスの押し上げを受けて前進できない。SH池田 渉からパスを受けたFB津田翔太が正面約25mの位置からドロップゴールを狙うが不成功。4分、CTBロイ・キニキニラウに替わりジョエル・ウィルソンがピッチへ。

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 7分、攻め込んだトヨタが25m左のラインアウトからボールを回して攻撃。ボールをワイドに動かしながらじりじりとゲインしていく。リコーラグビー部はしっかり当たって止めていく展開を継続するがボールは奪えない。トヨタは22mエリアに侵入すると左中間のラックから左に出し、乱れたディフェンスラインのギャップを抜けて11番が中央にトライ。コンバージョンも決まり0対35となる。

 リコーラグビー部はここで大幅にメンバーを入れ替えた。HO滝澤佳之を森 雄基、LOホッティ・ロウを田沼広之、NO8後藤慶悟をロッキー・ハビリに。そしてSO武川正敏に替わり小松大祐が入った。小松は左WTBに入り、横山健一が左WTBからFBに、津田がSOへとポジションを移す。

 トヨタペースはなおも続いた。14分、ゴールライン際左のラインアウトからモールで押して左中間にトライ。リコーラグビー部はラインアウトで競らずモールでの攻撃に備えたが、トヨタFWに圧倒された。コンバージョンも決まり0対42に。

 反撃を見せたいリコーラグビー部は、WTB小松、星野やFB横山健らがスピードとステップワークで状況の打開を図っていくが、統率の取れたディフェンスに素早く取り囲まれてしまう。脚力を前に向かって生かせず、横へと流されていく場面が繰り返された。

 25分にはハーフウエイライン付近右中間のスクラムからのパスが乱れたところを奪われて、37分にはラインアウトの乱れを突かれたターンオーバーからと、カウンター気味に2つのトライを許し0対52に。

 "トップ4"の壁は厚かった。リコーラグビー部は、トライを奪えないままノーサイドのホイッスルを聞いた。


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 最終節の結果は厳しいものとなった。

「(ブレイクダウンで)こっちの人数が多いときには、チャレンジしてこない。でも、タックルが決まって、うまくこっちをホールドできたようなときには一気に集まってくる。それでボールを出すのが遅くなって、ターンオーバーされる形が結構ありました。
 (そのジャッジが上手かった?)うーん、そうだとしても、僕らとしてはもっと素早くサポートしなきゃいけなかったんですが」
 ボールをまわしても、まわしても隙を見せず、リコーラグビー部を受け止めては攻撃につなげていたトヨタについて、FL川上力也はそう話した。

「トヨタは今、TLで一番いいチームではないかと思います。プレーオフや日本選手権でも優勝できる実力を兼ね備えていると思います。一方で、私たちは若いメンバーの判断力不足な面が出てしまった。ただ、今シーズンはそうした若いメンバーに経験を積んでもらうことも目標でしたから、今日のゲームは、価値あるものだったと思います」
 トッド・ローデンヘッドコーチ(HC)も、記者会見では相手への賛辞を送り、続けて13試合を闘い終えての感触を話した。

「日本人を中心にしたチームづくりを目指してきましたが、若い選手は成長を続けて期待に応えてきてくれている。コーチとして、来シーズンはとても楽しみです。日本人の選手だけをフィールドに出してもいい結果を出す力はあると思っています」
 思うような結果が出ずとも指揮官はぶれずに前を向き、選手を信じる。会見が終わると、無念の表情を浮かべるゲームキャプテン・HO滝澤佳之の背中を2回軽く叩いて励まし、会見場を出ていった。

 ローデンHCが期待を懸ける若手たちは、TLを闘い抜き、明らかに精悍さを増したように見える。13試合のチャレンジを終えた今、どんなことを感じているのだろう。

「取れるところで取れない。勝てる試合を逃す。そうなるってことは甘い部分、やさし過ぎるところがあるのかなって。今日から来シーズンに向けたトレーニングを始める気持ちでいきたい。どんな相手にもがむしゃらにいくことが大事」(HO森 雄基)
「難しかったのは、全試合通して同じレベルでプレーすること。相手に合わせてチームがとる戦術によっては、自分のよさが出せなかったことがありました。来シーズンはどんな闘い方をしても、力を発揮できるように」(LO馬渕武史)
「TLでも、セブンス(7人制日本代表)でも、自信を持って全力を出し切れば、やれないことはないと感じました。でも、ウイングの1つのプレーは、チームにとって重大だってこともこのゲームで改めて再確認できました。それをきちんと決めて、初めて仲間に信頼してもらえるんだなって。もっともっとボールをもらって、"こいつなら"って思われるウイングになりたい」(WTB横山健一)


 2009-10トップリーグを12位で終えたリコーラグビー部は、2月13日(土曜日)に行われるTL残留・昇格を懸けた入替え戦に進むことになる。相手は、三地域リーグの1位チームによる総当たり戦"トップチャレンジ1"の3位チームだ。

 今シーズンTLで培った自信と力を発揮し、もう一度TLで闘うための大事な一戦となる――。チームの未来を懸けたゲームまでの6週間、リコーラグビー部はハードワークを続ける。


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(文 ・ HP運営担当)



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