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レポート

2009-2010 トップリーグ 対 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

 トップリーグ(TL)最終節、第13戦はトヨタ自動車ヴェルブリッツ(トヨタ)とのゲーム。前節、リーグ上位4位によるプレーオフトーナメント進出を決め士気高まる相手にリコーブラックラムズ(リコーラグビー部)は挑んだ。

「練習していることのいくつかが、ちょっとずつうまくいっていない。キックが少し長かったり、タックルがわずかに届かなかったり。コーチは"あと10%"という言い方をしているんですが、この10%のうまくいかない部分がなぜ生まれるのかを突き詰めて、プレーの精度を上げることに集中してきました」
 試合前日の練習後、SOとしてトヨタ戦のスターティングメンバーに名を連ねた武川正敏は話した。「ケガ人も多いんですが、なんとかやってきたことを出したい」。

 "10%へのこだわり"をテーマに掲げ、リコーラグビー部は締め括りの一戦を迎えた。


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 翌日、近鉄花園ラグビー場は快晴。穏やかな日和の中、12:00にトヨタのキックオフで試合が始まる。開始早々1分、トヨタが得点を奪う。10mライン左のラインアウトから中央付近にラックをつくるとその左を10番が縦に突破、ゲインする。サポートが素早く続き、トヨタはボールをキープ。10番を中心に縦へのアタックを繰り返し、7番がポスト左へトライを決めた。コンバージョンも決まり0対7となる。

 開始直後に思い通りの形で得点を許し、一気に相手ペースにされかねないムードだったが、リコーラグビー部は冷静さを失わずに攻撃を見せていく。

 4分、相手陣内に攻め込み22mエリア左中間に侵入。ここでトヨタがオフサイドを犯すとスクラムを選んで攻撃。チャンスとなったが、ここはスクラムで反則を取られ相手ボールに。

 攻撃は続く。今度は10mライン付近左のラインアウトから展開、右サイドをWTB星野将利が突く。相手WTBが迫るとタッチラインぎりぎりでゴロキック。ゴールライン間近で密集ができるが、ここでリコーラグビー部がオフサイド。惜しくもトライならず。

 しかし、タッチキック後の相手ラインアウトが乱れるとFL川上力也がボールを奪い相手ディフェンスを突破、ボールを回し再び攻撃を見せる。22mエリア左サイドに侵入。密集で相手にボールが渡るもトヨタがノットリリースザボールの反則。リコーラグビー部は左タッチラインに蹴り出し、ゴールライン間際のラインアウトというチャンスを得る。そのラインアウトボールをキープし、左中間をモールで押すがここでもターンオーバーされてしまった。

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 リコーラグビー部の3度にわたる攻撃を防いだトヨタに、試合の流れは向かう。

 18分、リコーラグビー部は10mライン付近右のスクラムからボールを回しゲインを試みるが、トヨタは出足よくプレッシャーをかけ自陣右中間でターンオーバー。ボールを得た10番が、判断よく左サイドの空いたスペースにキック。これがライン手前で弾んでタッチを割る。トヨタはこのゲインを機に反撃を始め、リコーラグビー部陣内22mエリアになだれ込み連続攻撃を仕掛けた。

 リコーラグビー部も集中力を保ちディフェンスするが、ゴール正面の位置でオフサイド。FWに自信を見せるトヨタはスクラムを選んで攻撃を仕掛ける。強く押し、リコーラグビー部の反則を誘うと正面やや右の位置に移し再びスクラム。今度はボールを素早く出すとギャップが出来ていたスクラムの右サイドを突き、22分、右中間に15番がトライを決めた。コンバージョンも決まり0対14となる。

 組織だったディフェンスで、ターンオーバーを繰り返しては攻撃を見せるトヨタ自動車は、29分、33分にもトライを決め、0対28とリードを広げていった。

 前半終盤、リコーラグビー部もこの日安定していたラインアウトから展開し、WTB星野らがラインブレイクを狙っていく。だが、乱れてもすぐにセットされるトヨタのディフェンスラインにはなかなかギャップが生まれず、ボールを回し繰り返しアタックを仕掛けるも阻まれた。結局、28点差をつけられたまま前半を折り返した。



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