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レポート

2009-2010 トップリーグ 対 ヤマハ発動機ジュビロ

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 後半が始まると、リコーラグビー部はWTB小松に代えて星野将利を、PR伊藤雄大に代えて高橋英明を投入。アップテンポを意識した早いパス回しで攻撃を開始する。

 いい雰囲気の立ち上がりだったが暗転する。1分、ハーフウェイライン付近で距離のあるパスを通そうとしたところを鋭い出足で飛び出してきた相手12番にボールを奪われてしまう。そのまま独走を許し、ゴール中央にトライ。その後8分にもグラバーキックから左中間にトライを決められて、後半10分の時点で12対47となる。早い時間帯でトライを奪い、流れを変えようという意識は見られるが、前半からのヤマハ発動機のペースを覆すことがなかなかできない。

 リコーラグビー部はLOロウに代えてサムエラ・マフィレオ、そしてSH池田に代えて湯淺直孝をピッチに送り、なんとか攻撃の糸口を見つけようと必死のプレーを続けた。

 14分にはWTB星野が自陣からの果敢なアタックを見せ、19分にはSH湯淺が相手キックをチャージしてディフェンスラインを突破、チャンスをつくる。だが、サポートの遅れから攻撃は単発に終わる。粘り強く攻める形とならず、得点に結びつけることができなかった。20分にFL相亮太に代わり馬渕武志が入る。

 ヤマハ発動機は勢いを保ち続け、24分にゴール前のスクラムのブラインドサイドを突いて、26分には左サイドをステップで抜いてさらに2トライ(2ゴール)を挙げて12対61とする。

 4トライによるボーナスポイント1を目指し、リコーラグビー部は最終盤もあきらめずに闘ったが、ヤマハ発動機ディフェンスの壁は最後まで厚く、そのままノーサイドを迎えた。


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「集中力というところで、学ぶところが多かった。TLで闘っていくにはそれがとても重要なことだと感じました」。試合後の記者会見で、トッド・ローデンヘッドコーチ(HC)は、冷静な口調で話した。

 高いレベルでのせめぎ合いとなるTLの闘いでは、わずかな集中力の低下が生むプレーにおける目に見えないレベルのひずみが、チームの良さを消し去り、大きな得点差となって表れてしまう。選手たちは今、そんなTLの厳しさに真正面からぶつかっていっている。

「どうしたって、下を向きがちになることはあります。神戸製鋼、東芝に負けた翌日なんかはやっぱりそうでした。でも、相手に打ち負かされて下を向いているんじゃありませんよ。みんな、自分たちに負けてしまったこと、リコーのラグビーができなかったことが悔しくてたまらないんですよ」
 試合前日、FL相亮太はチームの状況についてこう話した。

 自分たちとの闘いに勝つことはTLで勝負する上での前提条件だ。雌伏の1年を経てTLに挑むリコーラグビー部のメンバーにとって、それができずに終わる試合が続くことほど歯がゆいことはないだろう。

 次戦は10月24日(土曜日)12時から、秩父宮ラグビー場での九州電力キューデンヴォルテクス戦だ。折り返しとなるこの第7戦を終えると日程は1ヵ月ほど空く。ローデンHCとメンバー、スタッフ、そしてサポーターが一体となってつくりあげてきた「新しいリコーのラグビー」を堂々と披露し、完全燃焼のゲームでインターバル期間に入りたい。リコーラグビー部の力は、こんなものじゃないはずだ。


(文 ・ HP運営担当)



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