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レポート

2009-2010 トップリーグ 対 東芝ブレイブルーパス

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 リコーラグビー部は、NO8ロッキー・ハビリに代わりピーティー・フェレラを、PR伊藤雄大に代わり高橋英明を投入。前半途中には小雨も降ったが、後半が始まる時間にはそれもやみ、晴れ間から日が差し始めた。山地から吹き下ろしていた冷たい風も弱まった。好転したコンディションの中でリコーラグビー部は巻き返しを図る。

 5分、LO田沼広之を中心に円陣を組んだFW8名が、東芝陣内右サイド10mでのスクラムを押すと、そのサイドをSO河野が縦に突く。東芝の反則を誘って再度スクラムとなったところで、東芝がスクラムを故意に崩す反則(コラプシング)。リコーラグビー部は、中央やや左、ゴールまで約30mの位置からのペナルティゴールを決め、9対29とする。

 東芝に押し込まれ22mエリア内で守備に追われるが、集中力を取り戻した粘り強く執拗なディフェンスと、FWがスクラムでの優位を保ち続けてしのぎきった。

 14分には、左サイド22mライン付近でのラインアウトから出たボールを得たSO河野がドロップゴールを狙うとボールはゴールポストに当たる。跳ね返ったボールが22mエリア内ゴール正面の位置に落ちると、東芝の選手がノックオン。いい位置でスクラムをもらったリコーラグビー部は、今度もスクラムを押し込むと東芝がまたもコラプシング。SH池田渉が即座にリスタート。NO8フェレラが縦に突進するとすぐさまLO田沼がフォロー。ゴールライン上でのせめぎ合いとなるがボールを得た東芝はタッチに逃れた。

 リコーラグビー部の攻勢は続く。16分、左サイド22mライン付近でのラインアウトボールをキープするとSH池田、SO河野からNO8フェレラへつなぎ縦の突破を図る。今度もLO田沼がフォローしボールを奪う。これをSH池田がWTB横山健へ出すとディフェンスを振り切って左サイドからインゴールエリアへ到達。中央に回り込んでトライ。コンバージョンも決まって16対29と点差を縮める。

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 この直後、東芝のFLに一時的退出が課され数的有利を得たリコーラグビー部は攻撃を仕掛け続ける。ハーフウェイライン付近でこぼれたボールをキャッチしたSO河野がグラバーキックで大きくゲインすると、22mエリアに侵入しテンポよく攻めたてた。何度もあわやトライというシーンをつくるが、東芝の冷静なディフェンスに阻まれトライは奪えない。27分に東芝FLの一時的退出は解かれ15人対15人に戻った。

 直後の29分、東芝陣内10m付近から右に展開されたボールがWTB小松に渡ると、ディフェンスに捕まりながらも力強く前進し右隅にトライを決め、21対29と8点差まで詰め寄る。入れば1トライ1ゴールでひっくり返る6点差となるコンバージョンは惜しくも外れた。

 ラスト10分、勝つためには2度のチャンスが必要なリコーラグビー部は果敢に攻めて行く。前半とは一変したゲーム展開に会場の応援も熱を帯びる。遠征に帯同し、スタンドで観戦していたクラブバイスキャプテン・湯淺直孝らのメンバーも大きな声で檄をとばす。グラウンド内にいるかのような様相だった。

 後半ここまで無得点に抑えられていた東芝は、35分、外から走り込んだ右WTBが22mライン付近でボールを受けると内に切れ込み、ゴール正面にトライ。コンバージョンも決まり21対36と再び点差は広がった。その後もあきらめずチャンスをつくろうとしたリコーラグビー部だったが、得点は奪えずノーサイド。


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「健一を起用したのは、(NTTコミュニケーションズ戦で)ハッスルしてしっかり動けていたから。ウイングは難しいポジションです。自分からチャンスをつくらなければならない一方で、ボールが回ってきたらそれをつながなきゃいけない。求めることはいろいろありますよ。若くて元気がある彼のような選手たちは、リコーの未来ですからね。
 今日は持ち味を活かせるようなシーンがあまりなかったけれど、決めるところでは決めたし、声も出ていました。よかったと思います。
 今シーズンは、様々な理由でクラブの史上最も困難でタフなシーズンになると当初から言っていますが、本当にそうなってきています。だが、我々は最後まで諦めません」
 ローデンHCは、リコーラグビー部のメンバーとしてTL初先発初トライを決めた横山健一をそう評し、シーズンの今後の行方を静かに話した。

 これで、チームは2連敗となり2勝3敗。負けが1つ上回り順位は11位となった。惜しいゲームもあれど、勝ち点を積み重ねることは簡単なことではない。これこそがTLの厳しさである。メンバーも悔しさを噛み締めているはずだ。

 だが、下を向いていているわけにはいかない。次節10月18日(日)12時からのヤマハ発動機ジュビロ戦、次々節10月24日(日)12時からの九州電力キューデンヴォルテクス戦は中位を争う相手とのゲームであり、絶対に勝たなければならない。

 試合後、「気持ちの上でも修正していかなければならない問題があったと思っています」とチームキャプテンの池田渉は無念をにじませた表情で言った。リコーラグビー部が、一つの正念場にあるのは間違いない。この壁を越えるためには、何が必要なのだろう――。

 そんなことを考えていたら、後半40分が経過してホーンが鳴ったとき、グラウンドに響いた横山健の大声が思い出された。

 「まだやるんだよ!」

「今日なら自分とか馬淵(武史)みたいな若い選手が、萎縮しないで声を出すのって大事だと思うんですよ」。横山健は試合後そう言った。

 ハードな挑戦は続く。だが、〈リコーラグビー部の未来たち〉のがむしゃらで情熱あふれるプレーは、チームが進化を遂げ、激戦を闘い抜くための重要なピースとなることは間違いない。




(文 ・ HP運営担当)



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