BlackRams NEWS

レポート

2009-2010 トップリーグ 対 NECグリーンロケッツ

 リコーブラックラムズ(リコーラグビー部)は、今年2月の日本選手権でNECグリーンロケッツに勝利(24対23)した。その瞬間は、昨シーズンのクライマックスであり、集大成だったが、今シーズンのスタート地点でもある。

 「リコーのスタンダード(基準)はNEC戦のラグビー」という言葉が、選手とコーチ陣双方から聞かれた。大舞台でトップリーグ(TL)5位のチームに競り勝った試合で見せた力こそが、リコーが本来持つ力と位置づけ、それを可能な限り毎試合発揮すること。そして、新メンバーを加えたトレーニングや試合で、上積みを目指していく――。今シーズンのチームの目標を決める基準として、NEC戦は意識されてきた。

 もちろん、自分たちのラグビーをすることが最優先される今、リコーラグビー部がある相手を特別視する様子はない。ただし、「持てる力を出し切れば、TL上位のチームとも十分渡り合えるのだ」という思いがチームに共有された試合という意味では、NEC戦は新たな歴史をつくりあげようとするリコーラグビー部にとって、重要な1試合だった。相手にとっては、雪辱を果たす機会となる。そんな相手とリコーラグビー部はいかに闘ったのか。


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 19:00。北から南へ、少し冷たい秋風が吹く中、前半がキックオフ。陣地は風上にNEC、風下がリコーラグビー部となった。1分、相手陣内中央やや左、22mライン付近でペナルティを得ると、SO河野好光がゴールを狙い成功。リコーラグビー部は、TL開幕戦より3節連続となる先制点を奪い3対0。

「ウォーミングアップの時から気迫を感じた」(HO滝澤佳之)。先制点の後はNECが果敢な攻撃を見せる。3分には、22mライン付近でSO河野のキックをチャージ、あわやというシーンをつくる。9分には自陣でペナルティを得るとボールを展開し、左サイドを突き大きくゲインした。

 12分、リコー陣内右サイドに蹴り込まれたボールを22mライン付近で拾ったFBスティーブン・ラーカムが、キックせずランで攻め上がろうとする。そこに出足鋭く飛び出してきたNECのWTBがタックル。ラーカムはWTB小吹祐介にパスを出すが通らず、こぼれたボールを奪われて左中間にトライを許す。コンバージョンはラーカムが鬼気迫るチャージをかけ、見事にブロックして3対5。

 18分、NECが追い風を活かし、左サイド10mライン付近から距離のあるペナルティゴールに成功。3対8と点差を開く。その後もNECはショートパントでディフェンスラインの突破を図るなど、リコーラグビー部のアグレッシブな守備をかわしつつ攻めたが、得点には至らない。

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 その後相手の攻撃を守り切ると、リコーラグビー部が反撃。29分には、相手陣内中央やや右、22mライン付近のスクラムから出たボールを受けて飛び出したSO河野がインゴールエリアに達する。グラウンディングはできなかったが、相手の反則を誘いゴール真正面で再びスクラム。31分、スクラムが左に回り、目の前が開けたNO8ロッキー・ハビリがスクラムの右を突いて飛び込みトライ。コンバージョンも決まり、10対8とリコーラグビー部が逆転した。

 34分、中央センターライン付近のスクラムからSH池田渉、FBラーカムを経て、ボールはSO河野へ。縦に抜けた河野は、22mライン付近で左に駆け込んでいたWTB小松大祐にパス。小松は左サイドからインゴールエリアへと達し、回り込んでゴール中央付近にトライ。コンバージョンも決まり17対8。点差を9点に広げた。

 前半終了直前の41分、NECは、リコー陣内右サイドから再び距離のあるペナルティゴールを決め、17対11と点差を縮めた。



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