BlackRams NEWS

レポート

2009-2010 トップリーグ 対 三洋電機ワイルドナイツ

 後半は、昨シーズンの覇者・三洋電機が牙をむく。

 1分、リコー陣内でのラインアウトでボールを奪って大きく展開。右WTBが右サイドを破ると独走してトライ。コンバージョンも決まり、22対20と三洋電機が詰め寄る。

photo

 ここで粘りたいリコーラグビー部だったが、風下の陣地に変わり、また雨も降り始めるという悪コンディションに泣かされ、前半のようなキックで相手を動かしていく攻撃ができない。随所にチャンスを見出しては仕掛けていくが、三洋電機は冷静に対応、攻撃の芽を摘まれた。

 9分、リコーラグビー部は自陣ゴールライン際のスクラムから出たボールをキック。これをチャージされ、ボールを得た相手NO8がゴール中央に飛び込んでトライ。コンバージョンも決まり22対27と逆転を許す。11分にはPR田村和也が負傷、替わって住田圭が入った。

 避けたかった連続ポイントでペースは完全に三洋電機へ。14分にはリコーラグビー部のキックをセンターライン付近で受けると、ブレイクダウンに連続して勝ってじりじりとゲイン。頃合いを見て左サイドをゴロキックで破ると、駆け込んできたFWが拾い左隅にトライ。コンバージョンも決まり22対34となり、点差は一気に開いた。

 リコーディフェンスも声をかけあい、相手をよく見て的確に当たっていた。タックルも低く気迫に満ちていたが、相手の圧力をとどめることはできなかった。

 その後も24分、ゴール前右サイドからモールで押し込まれて1トライ1ゴール、終了間際にペナルティゴールを決められて計10点を追加された。

 リコーラグビー部は終盤、勝ち点1の条件である「4つめのトライ」を求め高いモチベーションで闘い続けた。しかし、勢いを得た三洋電機のディフェンスに最後まで阻まれた。結局、22対44でリコーラグビー部は三洋電機に敗れた。


photo

 試合後、バックヤードには、歯を食いしばり、悔しさをにじませた選手たちがいた。ロッカールームからは自分を戒める大きな声も聞こえた。覇者相手に前半堂々たる闘いを見せていただけに、その悔しさは一層大きいものとなった。

 それを見ていたチームキャプテンの池田は言う。
「コーチが分析して準備してくれたプランが的中して、かなり効果的な攻撃ができていました。後半もそれを続けられれば良かったんですが、実行できなかったのは選手の責任ですね。でも、2月の日本選手権(3対59で敗戦)から約半年でここまで来れた。負けてしまったけど、やっていることは正しいんだって、また自信がつきました。
 選手があれだけ悔しがるんですよ。前回みたいな負け方だったら、悔しい気持ちすら湧いてきませんよ。それも成長の明かしだと思います。もちろん、勝ち点は取りたかったですけどね」

 リコーラグビー部の目標は、昨シーズンに引き続いての日本選手権への出場である。そこに、三洋電機の姿があるのは間違いないだろう。トッド・ローデンヘッドコーチ(HC)がシーズン当初からプランしてきた、「シーズンを闘い抜き、その中で進化を続けていく」形を達成すれば、一皮も二皮もむけたリコーラグビー部が、覇者にさらに肉薄してみせるチャンスが訪れる。目標が新たな具体性を帯び、新たな楽しみができた――そう信じたい。


 三洋電機の飯島均監督は、記者会見で下記のような内容のコメントを残した。
「前半、ルーズボールがリコーに行くことが多かったのは、運だけではない。リコーの選手の待つ位置や姿勢がよかったから」

 リコーラグビー部の"attitude"は名将にも伝わっている。次の闘いでは、さらなる成長を見せ脅威となることで、賛辞に応えられたらといったところである。



photo photo

応援席の応援風景、ファン(子供)との交流




(文 ・ HP運営担当)




ピックアップ