BlackRams NEWS

レポート

2009-2010 プレシーズンマッチ 対 クボタスピアーズ

 後半が始まると、クボタが流れを引き戻しにかかる。リコーラグビー部は、テンポの早い攻撃にディフェンスが対応したが、するするとかわされてゲインを許す。しかし、決定的なピンチになる前に相手を止めた。得点は許さない。

 相手の攻撃ペースが緩むとリコーラグビー部の反撃が始まる。

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 6分、ラーカムがハイパントを上げると、WTB斉藤が落下地点に走り込む。相手のノックオンを誘い、敵陣22mライン付近でスクラムを得る。数メートル押し込んだ後、サイドを突いたが、ゴール目前でミスが出て惜しくもトライはならず。

 しかし、この攻撃を機にリコーラグビー部のプレーがテンポアップ。選手は互いに連動しながらシステマチックに動き、ボールが小気味よく回りだす。またたく間に敵ゴールへと迫っていく。

 そして15分、22m陣内で攻撃を仕掛けると、SH湯淺がディフェンスラインのギャップを見抜き、空いたスペースへ走り込んだCTBロイ・キニキニラウにパス。キニキニラウは真っ直ぐにギャップを突破し、中央右にトライを決めた。ラーカムに替わりSOに入った武川正敏がコンバージョンを決め24対0。

 20分には、リコー陣内22mライン付近で、クボタのアタックをしぶとく守りきるとターンオーバー。CTBキニキニラウが手薄になっていたディフェンスラインを破り、今度は約60m独走してトライした。

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 22分には、ペナルティーから反応が遅れた相手の一瞬の隙をつき、SH湯淺がセンターライン付近からするっと抜けてトライ。26分には、再度リコー陣内で相手の攻撃をターンオーバー。こぼれたボールをキックしたWTB横山健一が自分で追いつき、そのままトライ。それぞれコンバージョンも決まり45対0と大量リードを得た。

 28分に1トライ1ゴールを返されたが、失点はそれだけに留め、結局45対7でリコーラグビー部はクボタに勝利した。


 ピンチらしいピンチは、ほぼなかったと言える。しかし、相手はTLのチーム。力の差が得点差ほどあったわけではない。勝因はどこにあったのか。

 試合後にローデンHCも評価を与えていた、ゲームメイクの巧さは挙げて良いだろう。この日、「今までで一番落ち着いてプレーできた」というSH湯淺は、「ミスなどで簡単にボールを渡して、危険な場面をつくらないように心がけた」と話した。

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 また、いざ相手の攻撃を受けても、集中力を保ってよく守った。集まるべきエリアに、集まるべき人数の選手が即座に動き、効率よく攻撃の流れを断った。後半には、しぶといディフェンスで流れを奪い、隙をついて攻撃に転じる形を何度も成功させ、得点につなげていた。

「ブラックアタックとでも呼んでいただければ良いのでしょうか? 攻撃でも守備でも、ブラックジャージを着たリコーの選手が、どこからともなく現れるイメージ。フィットネスと組織力を活かしたそんな攻撃が、今日は比較的できた方じゃないですかね」。気迫溢れるプレーで存在感を示したLO生沼知裕も言う。


「トッド(ローデンHC)は、『今、チームはGoodだ。でも、Greatを目指そう』って。満足していてはダメ。細かい部分ではミスもありました。まだ磨いていきます」(FB津田)

 リコーラグビー部は常に挑戦者。満足感や達成感は決別すべきものでしかない。まだできる――ひたすらにそう信じて、持てるものを出し切ることに集中する。成功はその先にしかない。選手たちはそれがよくわかっている。

 そんな選手たちを、誰よりも信じているのが、ローデンHCである。

 「10のうち? そうですね。変わらず5、としておきましょうか。だって、そのほうがこれからどんどん伸びていく楽しみがあって、いいでしょう?」(ローデンHC)



(文 ・ HP運営担当)




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