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レポート

2009-2010 春オープン戦 対 東芝ブレイブルーパス

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 薄暮のグラウンドに両チームの選手が入場する。昨季のトップリーグ(TL)1位、東芝ブレイブルーパス。言わずと知れた強豪を迎え撃つリコーブラックラムズ(リコーラグビー部)の面々は、思いのほか落ち着いて見えた。

 「メンバー個々が、一つになろうと努力していると思う。一体感はかなり出てきました。(それを土台に)自分たちがやるべきラグビーの形が共有でき始めているから、崩されかけたとしてもそこに立ち戻ればいいって思える。だから、強い相手であっても冷静に闘えていると思う」。

 クラブキャプテンを務めるFB小吹祐介は試合後にそう言った。今思えば、リコーラグビー部が漂わせていた落ち着きは、「自分たちのラグビーへの自信」だったのだろう。

 春季最後のオープン戦は、40分×3ハーフの変則マッチで行われた。


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 18:00、1本目がキックオフ。先手を取ったのは東芝。ラインアウトを連続で取りリコー陣内に攻め込む。6分には、ゴール直前右サイドのスクラムから左へ展開し、あわやトライという攻撃を見せた。11分にも、ゴール直前中央で東芝ボールのスクラムを得て、リコーラグビー部を再びピンチに陥れた。

 しかし、ここで流れが変わる。ゴールライン上の混戦でボールを奪うと、リコーラグビー部はすかさずカウンター。ボールを受けたWTB星野将利が突破して20m前進し、さらにボールをつなぐと、自陣10mライン付近からグラバーキック。相手がキャッチしようとしたところにCTB小松大祐が猛然と飛び込んで反則を誘い、ピンチを脱した。

 このプレーで、リコーラグビー部がペースを取り戻す。SO河野好光らがハイパントを上げると、落下地点に選手が迷いなく走り込む。ブレイクダウンを連取し敵陣へ侵入していく。

 勢いづいたリコーラグビー部はプレッシャーをかけ続けると、東芝がボールをこぼす場面も増えだす。そうしたこぼれ球への反応も鋭い。果敢な飛び込みでリコーラグビー部は度々ボールを奪った。しかし、約20分間にわたり主導権を握ったが得点には至らなかった。

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 すると33分、守勢に回っていた東芝は、自陣のスクラムでボールを奪うとキックでリコー陣内22mエリアへ。ゴール間近左サイドのマイボールラインアウトを確実に取って、右へ展開。リコーラグビー部のディフェンスラインをCTBが突破し、右隅へトライを決めた。

 先制点こそ許したが、リコーラグビー部はその後もテンポのよい攻撃を仕掛ける。FL相亮太、WTB金澤良らを中心に接点での強さを見せ、攻撃の形を度々つくった。

 終了間際、リコーラグビー部は東芝陣内右サイド10mライン付近で得たペナルティキックで、ゴールを狙う。SO河野が決めて3対5。ここで1本目の40分が終わった。

 2本目は、1本目終盤の流れを維持したリコーラグビー部が先制する。

 8分、センターライン付近中央でボールを持ったNO.8ピーティー・フェレラのアタックで突破口を開くと、ボールの渡ったCTBロッキー・ハビリが、相手ディフェンスをなぎ倒しながら前進。ゴール前で左に走り込んでいたSO河野へパスしそのまま左隅にトライ。コンバージョンも決まって10対5と逆転する。

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 さらに14分、センターラインやや右からモールで押し込んだリコーラグビー部は、再び東芝陣内に侵入。22m付近で相手ボールのスクラムから展開されたボールをLO田沼広之がチェイス、プレッシャーをかける。すると東芝がキックミスし、ダイレクトタッチとなる。左サイド22mライン付近でのラインアウトを確実にキープすると、またもCTBロッキー・ハビリが縦の突進。ゴールやや左にトライを決めた。コンバージョンも決まって17対5。

 攻撃を続けたリコーラグビー部だったが、その直後、一時的退出を課され14人でのプレーとなったのを機に東芝のペースになる。残りの約25分は自陣深い位置でディフェンスに追われた。

 しかし、雨が降り始める悪コンディションの中でも、集中力は途切れない。31分にはインゴールエリアにボールを持ち込まれるピンチを迎えたが、粘り強く守った。攻めるべき場面で攻めきり、守るべき場面で守りきる。前戦同様の安定感あるラグビーを40分間継続し、2本目を無失点で終えた。



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