Feature Stories 世の中に役立つ新しい価値を提供する、RICOHの物語があります。


社員の想いに、会社が動き、実現したアフガニスタンへの複写機の寄贈。

オランダのリコー販売会社NRGベネルクス(当時)で、あるアフガニスタン社員が働いていました。彼は2001年の旧政権崩壊後も続く母国の社会情勢悪化に心を痛め、国の再建と将来のために何か貢献したいと、会社に提案しました。NRGベネルクスは事業内容に合致する社会貢献の可能性を検討し、アフガニスタンへの支援を決定。厳しい状況にある子どもたちの教育環境を改善するため、再生複写機75台を寄贈することにしました。戦争で失われた多くの学習教材のコピーに、複写機が役立つと考えたからです。その後、18ヵ月もの綿密な準備が行なわれ、過酷な環境での使用に適した再生複写機の選択や、機器の保守体制の確立など、きめ細かく配慮。ついに、2003年9月、カブールの学校で複写機が動き始めたのです。

写真:アフガニスタンの事例

社会が直面する課題の解決に取り組んだ、 その評価が、事業にもつながっています。

プロジェクトは、単に複写機の寄贈だけで終わりませんでした。現地で機器の保守を担当する会社の設立を支援し、雇用創出など経済的な自立にも貢献したのです。また、報道機関などのメディアに取り上げられたことで注目され、企業の社会貢献活動の重要性が再認識されるとともに、働く社員の誇りとなり、社員の結束をいっそう強めることにもなりました。2005年には追加で75台の再生複写機の寄贈を決定。支援活動が高く評価されたことで、政府機関・国連・NGOなどを中心にシェアが拡大し、2007年にはカブール市内で60%のシェアを占めるまでになりました。社会貢献から始まった活動が、ビジネスとしても成功をおさめたのです。

新たな社会貢献へ、未来のビジネスへ、 リコーは動きはじめています。

創業者である市村清は、人を愛し、国を愛し、勤めを愛す「三愛精神」をとなえ、社会から愛され、存続を望まれる企業が自然と繁栄する、と考えました。アフガニスタンの活動は、まさにそうした好事例と言えるでしょう。リコーでは、単なる寄付のような一時的な支援ではなく、自らの事業に沿った継続的な社会貢献活動をさらに推進していきたいと考えています。BOP(Base of the Pyramid)と呼ばれる低所得者層の現状や課題を学ぶワークショップや、パソコンやインターネットを使える人と使えない人の間に生まれる情報格差「デジタルデバイド」の解消をテーマにした社会貢献プログラムの検討など、はやくも未来に向けて動き出しています。また、2010年10月からはインド北部の農村に滞在し、現地での調査を実施。社会貢献と事業の成長の同時実現を目指した活動を進めています。リコーはこれからも、個人・国・企業の枠組みを超えて、持続可能な社会の発展のために積極的に取り組んでいきます。

*デジタルデバイドとは、パソコンやインターネットなどのITを使いこなせる人と使いこなせない人の間に生じる教育や雇用などの機会、貧富の格差など

関連リンク
特集 価値創造のCSR

You can read the articles in English
Go to the Ricoh Global website

ピックアップ

  • リコー早分かり
  • Feature Stories
  • 西暦2036年を想像してみた
  • リコーのモノ・コトばなし