第89回 職域団体対抗将棋大会
年月日:2005年9月4日
場所:東京体育館
【1.前回までの振り返り】
職団戦、この大会へのリコーの歴史は長い。
過去黄金時代と呼ばれ、優勝を総なめにしていた時もあった。
時は流れ、一軍のメンバーでその黄金時代を知っているのは、野山さんだけとなった。
リコー(1)としての最近の大会を振り返ってみると、鬼ブロックに入ったなど理由はいろいろあるが、
自分が主将になって2回連続、通算でも3回連続予選リーグで落ちている。
今のS級で他チームが強くなってきたこともあるが、それはまた目標があって喜ばしいことと思う。
戦う場がなくなれば、チームとしても寂しいからだ。
とはいえ、今大会は是非、結果が欲しかった。
職団戦のリコーというブランド・伝統はぜひ継承していきたいものだ。
リコー(1)以外では、(2)〜(6)とリコー販売チーム、計7チームが参加だ。
【2.試合前の思い】
前回は同じメンバーで予選落ち、残留決定戦まで経験した。
今回は同じメンバーでも、モチベーションは前回より上がっていた。
リコー(1)
山田 洋次
細川 大市郎
野山 知敬
桑山 尚司
馬上 勇人
他チームとの実力を比較したところ、NEC>ジュポン>日レス=リコーだと予想していた。
リコーとしては、挑戦者の気持ちで上を目指していくだけだ。
決勝でNECとあたり、3−2勝ちすることが理想のプランだ。
予選ブロックの組み合わせは以下の通りである。この組み合わせは想定内でもあった。
1組 | 1R | 2R | 3R |
NEC(1) | リコー | 富士FGS | 毎コミ |
リコー(1) | NEC1 | 毎コミ | 富士FGS |
富士フィルムグラフィックシステムズ(1) | 毎コミ | NEC1 | リコー |
毎日コミュニケーションズ(1) | 富士FGS | リコー | NEC1 |
【3.予選リーグ】
今回は予選突破が第一目的である。
初戦はNEC戦。この試合は勝てればラッキー、負けるにしても2戦目以降にエンジンがかかるよい調整相手となる。
また、後々分析のための情報収集をすることもできる。
当たりは各自共、眠い朝を目覚めさせるのにはいい相手だ。
結果は0−5。正直、残念だったがまた次もある。
反省は終わってからすればいいと、次の試合相手に集中する。
次は毎コミ戦で、望外の5−0。最終戦の富士フィルム戦も5−0といい形で、決勝トーナメントに勝ち上がった。
【4.準決勝】
準決勝の相手はジュポンである。
池田さんも1軍からもれるほどの豪華なメンバーだ。
久々の準決勝の舞台で、楽しくて仕方ない。
とにかく頑張るしかない。
組み合わせから見て、大・副・五勝ちで勝つという流れだと予想した。
各自が目の前の一局を勝つしかない。
結果、野山さんが負けたものの馬上君がチームにとって大きな大きな1勝を上げ、チームは辛勝できた。
【リコー1】 3 − 2 【ジュポン化粧品1】 大 将 細川 大市郎 ○ − ● 桐山 隆 副 将 野山 知敬 ● − ○ 渡邉 徳之 三 将 馬上 勇人 ○ − ● 青柳 敏郎 四 将 桑山 尚司 ● − ○ 鈴木 貴幸 五 将 山田 洋次 ○ − ● 渡辺 健弥
【5.決勝】
決勝は、予想通りNEC。NECは準決勝で日レスに3−2の辛勝だったようだ。
非常に悩んで苦心のオーダーを立てたのだが、読み切られたのか、苦戦が予想される当たりになった。
途中経過を後から聞いた状態では、チームは3−2、4−1ペースでいい局面が多かったようだ。
しかし、結果としてはぱたぱたと負けていき、0−4。最後も細川が力尽き、完敗。
悔しいという思いが強く残る結果となった。
優勝という目標は次回の楽しみにしておこう。
【NEC1】 5 − 0 【リコー1】 大 将 瀬川 晶司 ○ − ● 細川 大市郎 副 将 加藤 幸男 ○ − ● 野山 知敬 三 将 清水上 徹 ○ − ● 山田 洋次 四 将 長岡 俊勝 ○ − ● 桑山 尚司 五 将 林 隆弘 ○ − ● 馬上 勇人
途中、吉中さんが飲み物の差し入れをしてくれた。こういう心遣いはありがたい限りだ。
【6.大会総括】
振り返ってみると、今回は各自の力を出せたのではないか。
特に馬上君・桑山君は頑張ってくれたと思う。
S級全試合の中で、5−0のスコアは4試合、全てにリコーが絡む結果となった。
これもチームワークの良さと前向きにとらえてみよう。
おかげで、全勝者・全敗者も無く、個人成績は皆が、3-2・2-3であった。
他チームで、特筆すべきものをあげれば、星出君がAで3戦無敗。
宮田君がAで優勝チームのポイントゲッターに勝利など明るい話題も多かった。
次回も頑張っていきたいと思う。