イベント・レポート

第29回三愛会東京支部将棋大会

〜〜〜洋次全勝優勝〜〜〜

年月日:2005年5月14日(土)

場所:港区「リコー青山事業所 2階食堂」

レポーター:西田 文太郎

【41人参加】

 暦の具合が良く、長く休めたゴールデンウイークもあけ、日中の気温が25度を超す夏日も経験したのに、ここのところイヤに涼しい。低温注意報が出るほどで、陽はでているのに今日も長袖にジャンバーで丁度いいくらいだ。
 メトロの青山一丁目から乃木坂方面に向かう外苑東通りは車道の両側に植えられたプラタナスなどの緑がきれいだ。駅近くの交差点の信号が歩行者に配慮されて、待ち時間が少なくなり、すこぶる調子がいい。
 今日は、年に一度のリコーグループの将棋大会だ。小佐野さんや大塚さんなど三愛会の人たちが休日にもかかわらず、運営をしてくれる。彼らは将棋を指さないのに、一日楽しませてくれるので有難い。
 何時の頃からか、場所が青山の食堂に変わった。今年は、41人が参加した。昨年より少し増えた。将棋部のものは半数ちょっとだ。Sクラス10人、Aクラス15人、Bクラス16人。
 Sはスイス式リーグ戦で、各4局。A、Bはトーナメントで1回戦を負けると慰安戦がある。そこで負けると、今度は鈴木環那女流棋士との指導対局ができる。まあ平凡ではあるが、一日将棋を楽しめる仕掛けだ。

【将棋を一緒に楽しみましょう】

 大会委員長は将棋部の部長の柳川さん、審判長は前主将の野山さん。SとAの持ち時間は各20分で、そのあとは一手30秒。Bはチェスクロックが足りないので、開始から50分経ったら秒読み。千日手は先後入れ替えて、残りの持ち時間で直ぐに始める。持将棋は27点法。
 私はAで2回優勝しているし、今年はSで出たいと思ったが、人数の都合もあり、Aで出ることになった。1回戦はシードしてもらったので、写真を撮りまくる。何周しただろうか、腰が痛くなってくる。そうだ、思い出した、レポーターは足腰が辛いのだった。写真を撮るとはいっても、にょしょうにしかシャッターを押す指に力が入らない。今年も41人全部男性だ。リコーに入ってもいいよといってくれた美しき人々もいたのに、叶わぬ夢と消えてしまった。
 私の弟子がBクラスに出ている。内容のいい将棋で密かに応援するが、最後は負けてしまった。
 将棋部以外の人たちに、積極的に声をかけて歩く。将棋部も幽霊が増えているので実動部隊が欲しい。今年は、何人か有力な人たちがいる。将棋が好きなら、一緒にやっていきませんか? 楽しいですよ。(^-^)

【チェスクロックが欲しい】

 1回戦が終わる頃、Bクラスでは秒読みが必要となり、4カ所ほどで、秒読みをやってもらった。やはり、チェスクロックがあった方がいい。慣れていない人もいるので、Bクラスは時計の助言ありということでいいと思う。それ以前に予算が問題だ。
 1回戦を終わってSを見ると、スイス式で上半分が○、下半分が●と見事に分かれている。私は早めのお弁当を取った。和、洋と有ったので和を選ぶ。柳川さんとあれこれ話しながら、食べる。柳川さんは3年前の手術の回復がすこぶる良いようだ。やはり切るなら名医に執刀してもらいたいもの。
 Aクラスの私の山では土肥さんが勝ち上がってきた。土肥さんは後で食べるということだったので、直ぐに始めた。中飛車から香車をあがって端からの攻めを見せてきた。しかし、こちらは飛車先を1歩で止めておいたので、桂を幸便に角取り桂取りとはねることができた。
 終盤は、鈍き刀で、冴えなかったが、そこまでのリードが大きかったので、勝つことはできた。しかし名医にはなれそうもない。
 3回戦は竹中さんだ。彼はここ3年ほどめきめき力をつけてきた。四間飛車対居飛車急戦形、5三の地点に角打ちの空間があったので、▲4五歩と仕掛け、角交換して▲5三角と打ったら△4四角と合わされて、空振りになってしまった。我慢すべきだったが、飛車を取ったがどうにも冴えない。あんな序盤を指していてはいけないと思っているうちに、簡単に寄せられてしまった。

【縁の下で】

 うまい具合に野山さんと洋次と空き時間ができたので、柳川さん交えて運営について話し合った。野山さんがいろいろ力を尽くして将棋部の土台を支えてくれている。私も微力ながら一緒に支えてやろうと思う。組織のリーダーは地道にこつこつ積み上げていくしかない。そこに忍び寄る孤独をかみしめているときに、支えが役立てばいい。

【太田健在なり】

 お弁当も食べたし、将棋も負けたし、もう終わりとばかり、若く健康的でかわいらしい鈴木さんの写真を撮ったりしていたら、3位決定戦をやるという。そういえばいつもやっていたなと思い、吉中さんと対局をする。吉中さんは3間飛車できた。穴熊にしようか少し迷ったが、やはり急戦形にする。自分では穴熊の方が少しは勝率がよいが、負けるときの惨めさがいやだ。
 結局早仕掛けの形に戻ったのだが、敵に2枚飛車をもたれ、苦しそうだったが、ごちゃごちゃやっているうちに、勝ちになっていた。吉中さんに勝つのは久しぶりだ。
 感想戦でも優勢が続き「構造的な勝利だ」などとうそぶいていたら、その感想戦に太田が現れ、とたんに私の仕掛けが無理ということになってしまった。どうやっても負かされる。おーい、太田より強いやつ来てくれと叫ぶがだめなものはだめだ。時に、太田は会社を辞めてどうしたかと思っていたが、いい会社に就職できたそうだ。でも将棋部はこっちの水が甘いだろ。来るものは拒まずだからね。

【優勝者たち】

 Sクラスは洋次が4連勝している。ここでの優勝は初めてじゃないかな。準優勝は野山さん、3位が星出。桑山が細川を撃破して4位になった。浜下さんが連敗記録を止めたと威張っていた。うんうんそれはめでたい。
 Aは竹中優勝、準優勝が初参加でRPSの杉本さん。慰安戦優勝は竹島さん。
 Bの優勝は尾関さん、準優勝が吉野さん。慰安戦優勝が毛利さん。

【たった千円の打上】

 打上は、馬上の手配・仕切りで会費たったの千円で行われた。少し食べ物がたりなかったが、千円は魅力だ。ワインも美味いのがあったし、よかった。
 環那さんはまだ高校3年生の17歳だという。まぶしい。。。
 野山さんのレーテイング選手権優勝のお祝いをした。野山さんも10年ぶりの全国優勝ということで、嬉しそうだ。まだまだやれる。精進の権化に年齢という敵はかないっこない。支部名人戦では俊平が東西決戦を制した。いみじくも柳川さんがいい風が吹いてきたといわれた。リコー将棋部も、この風に乗っていきたい。

(完:05年5月14日記)


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