イベント・レポート

原宿将棋通りCDデビュー記念ライブ

〜〜〜握手するんだもんね〜〜〜

年月日:2002年3月3日(日) 13時30分〜16時

場所:墨田区亀戸「サンストリート」

リポータ:西田 文太郎 e-mail : buntaro.nishida@nts.ricoh.co.jp

【桃の節句】

 3月3日はお雛様、「明かりをつけましょぼんぼりに・・・」という詩はサトーハチロー作だ。お雛様は女の赤ちゃんの初節句に、健やかな成長と厄よけを願う行事・・・となると、原宿将棋通りの4人の美女も桃の節句を祝ってもらったんだろうな、小さい頃。

 昨日まで、暖かかったので、この日の寒さはよけいこたえる。しかも、JR総武線亀戸駅から徒歩1分というサンストリートのマーケット広場は野外ステージだ。ベンチに座ると、寒いの寒くないのって。それでも観客はかなりいる。それにテレビカメラの取材も来ている。

【原宿将棋通り】

 昨年の女流棋士親睦会で、お披露目があった原宿将棋通りという名前のユニット。女流棋士4人でユニットを組んでCDデビューすると発表が有ってから、早1年。やっと発売になった。

 それにしても、ちと長ったらしい名前だ、そしてなんか古くさい、こんな名前でヒットするものかしら。将棋だから漢字なのかねえ? 将棋だから浴衣なのかねえ?

 作詞家兼プロデューサーの松本一起という人が、将棋界に明るい話題を提供したいと企画したものらしい。それは大いに結構・・・まあ名前で売れ行きに影響は出ないでしょうから。

 メンバーは女流棋士の清水市代、山田久美、中倉彰子、中倉宏美の4人。北風が吹く寒い中、ステージに上がった4人は浴衣姿だった。それはそれで美しいのだ。両端の宏美ちゃんと彰子さんは風に裾をめくられ、手で押さえながら歌う。ふと足元を見ると、草履で素足ではないか。寒そうう・・・風邪引かないでね。

 将棋界でも内藤国雄九段などレコードを出した人もいるし、どの世界でもCD出したって良いだろう。女流棋士はもしヒットしたら将棋の方はどうするんだろう。でも、女流棋士の場合は、棋戦も少ないから、案外うまい作戦かも。

【いって】

 1曲目の歌は、「いって」という。将棋の「一手」と「言って」とをかけたそうだ。比較的平坦なメロデイーで、リフレインも多いので、歌いやすそうではある。はじめは演歌かと思っていたが、和製ポップスに属するようだ。

 出だしは清水さんのソロから始まって、フレーズごとに、4人がソロを取っていく。みんなきれいで、歌もうまいもんだ。

【ふふふ】

 これも笑いと将棋の「歩」をかけたのかな。一度聞いただけでは歌詞が良く掴めない。まあこれからCDを買ってじっくり聞いてみようか。

 司会者のインタビューに清水さんは「みなさん有っての原宿将棋通り」といい、彰子さんは「覚えやすく歌いやすい歌なのでみなさんも覚えて歌ってください」という。

【握手会】

 これが目玉なのだ。普通なら、はずかしくって、来られないのだけれど、うまい具合に連れが居るのだ。武道館の職団戦で、チームが午前中の2局だけで終わってしまった自分と、藤原。彼の方は、本戦2回戦敗退だからまだ良いが、こっちは本戦1回戦負け、慰安戦も1回戦負けで、冴えないことこの上ない。しかも、7チーム出たなかで、彼のチームと私のチームだけが午前中で終わってしまったのだ。

 これは、中倉姉妹の追っかけが天に通じたのか、単に将棋が弱いだけなのか。そのうえ、何故か武道館に妖精のマドンナ加賀さやかさんが来ていて、亀戸に一緒に行こうということになった。嗚呼、チームメイトのみなさん、このために負けたのではないのですよ、負けたらタマタマこうなってしまったのです。

 CDを1050円で買うと、ステージにいる原宿将棋通りの所に行って、一人づつ握手してもらえる。わくわくしながらも照れながら遠くの空を見たりして、行列につく。このステージの収容観客数は50人くらいだろうか。歌が始まってから、黒山の人だかりになってきた。

 まずは宏美ちゃんと握手。笑顔が素敵なのですよねえ、藤原君。私は、宏美ちゃんのきりっと引き締まったときのきつい顔にもしびれているのですが。

 そして山田久美ちゃんに握手してもらう。如才ないタイプっていうのかなあ、色も白くってきれいなのね。

 次は清水さん、こんにちはとかいってにっこり笑ってくれた・・・良いなあ、この笑顔。

 最後が彰子さん。握手してもらった手は、ラップにくるんで冷蔵庫に永久保存だね。

 もう一枚買いにいったら、もう一度握手してくれるかなあ。

【指導対局】

 3時から指導対局があるという。会場に行ってみると、予約した人だけだという。天童から来ている人たちの寄贈の盤・駒で対局し、終わったら、その盤にサインしてもらえるという。ふーん、いいな。

 それにしても、清水さんが居なくなって3人で、それぞれ7面指しとはすさまじいものだ。

 混雑している会場をすり抜けて、再び武道館へ向かう。チームの応援に。そして何よりも祝勝会か反省会でCDを自慢するために。

(完:記02年3月10日)


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