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イベント・レポート

第10回記念 全国障害者将棋大会

日時:10月12日(日)

場所:東京都港区 東京障害者福祉会館

リポータ:西川 晶 e-mail : Aki.Nishikawa@nts.ricoh.co.jp

 10月12日(日)快晴、この日は第10回全国障害者将棋大会が東京都港区の東京障害者福祉会館で開催されました。

 あいにくこの日は秋の職団戦とかさなり、リコーの勝負師達はみな武道館へ、残ったのは自称100級の私だけでした。
 本来なんらばスコートとボンボンを持って武道館へ応援に行く予定でしたが、西田さんからの特命事項により、全国障害者将棋大会へ参加する事になりました。
 リコー勝負師の中でぬくぬく過した私なだけに、「こどもの初めてのおつかい」状態で不安いっぱいで会場に入りました。
 事前に西田さんからは、「リコーを代表として挨拶をして欲しい」とプレッシャーを与えられていたので、開会5分前は超ドキドキモードでした。
 しかし事前に挨拶のポイントを教えて頂いておりましたのでなんとか挨拶を無事に終える事ができました。

 当日の司会役、上條さんの開会宣言の後、石橋さんが不自由な体を押しての元気一杯の挨拶、そして女流3段の谷川治恵さんのお話、朝日新聞社厚生文化事業団の藤木さんの挨拶が終わり、皆さんが待ちに待った試合が始まりました。

 リコー手話サークルの方がも数名ボランティアとして参加をされており、手話通訳として大活躍をされていました。

 会場には大勢の方が参加をされていて将棋の魅力を改めて感じてしまいました。
 全国から150名の申込があり、当日参加をされた方はそのうちの124名、南は福岡、北は岩手から参加された方もいらっしゃいました。
 全盲の方、難聴の方、車椅子の方、寝台ベッドで参加の方、ボンベ持参の方、その方たちが元気一杯、楽しそうに生き生きと将棋をさしていました。
 参加されたみなさんの将棋好きに脱帽しました。「晶も負けていられないわ!」と強く感じました。
 私の担当のお部屋には、南さんが付いてくださいました。南さんはアマ強豪で、リコーS級のポイントゲッターで、最近夢を追って退社されました。
 南さんが付いて下さったので私は殆ど、雑用をさせて頂きました。南さんはパンダちゃんの様な笑顔で手際よく、対戦相手やルールを指示して下さいました。

 全盲の方が将棋を1局指すのに、1時間2時間かけて指すのです。勿論ボランティアの方がついてらして彼の目となり将棋の進行を伝えます。
 でもやはり目でみて考えるのではなく頭のなかで描いているんですよね。これには本当に感動しました。
 また机と机の間を通るのに、健常者の私たちは何気なく通りますが、車椅子では普通の幅では通れないのです。
 そういう配慮を学ばせていただいたり、車椅子でも何種類もあり自分の口で方向を指示するものや、自分の手で押せるものなどです。
 口で指示をだす車椅子にのられた方が将棋をさす時は、その方のお子さんやボランティアの方が手となり将棋を指します。
 心暖まる光景でした。

 朝9時からスタートした将棋大会も、あっという間に4時となり、表彰の時間となりました。

 久根口さん(神奈川)一部で優勝、参加された皆さん、額に汗しての爽やかな将棋大会でした。

 影でこの将棋大会を支えて下さた役員の方ご苦労さまでした。私にとっても、良い経験となりました。
 終了後にパーティーがありましたが、私は職団戦の反省会へと足を運びました。

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