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イベント・レポート

第7回 女流棋士との親睦将棋会

リポータ:西田文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp

●開催日 :97年3月16日(日曜日)

●開催場所:品川区「きゅりあん」7階イベントホール

●プログラム
・1時〜
席上対局「ペア将棋」 中井$B9b72 vs 斎田$B9b66
指導対局 同時進行
・2時30分〜
席上対局「新鋭戦」 石橋 vs 矢内
指導対局 同時進行
・4時〜
懇親パーテイー


【広いことが素晴らしい】
 花粉が目や肌に突き刺さったり、暖かい日や寒い日が繰り返したり、春は直ぐそこで僕らを焦らせている。久しぶりの夜来の雨の中大井町の「きゅりあん」へ行く。
 エレベーターを降りると、受付に我らの秋味のマドンナ真壁さんがいて、バラの小枝と指導対局券をくれる。それだけで単純な私は舞い上がってしまう。将棋部のみんな、もっと遊びに来ればいいのに。
 会場には指導対局用のテーブルがセットされている。広いスペースが素晴らしい。内装も新しく気持ちがいい。一番奥には席上対局と大盤解説の舞台があり、椅子が並べられている。女性に広める会の谷川さんがDC―2の写真をチェックしている。赤いバラと一緒に指導対局の券を貰ってしまい、どうしようかと戸惑っている。因みに、アマトップクラスの棋力はプロの公式棋戦でもかなりいい勝負をしている。大阪の朝日アマ名人戦で、野山さんと佐々木さんがベスト8に進んだことを教えて貰った。すごい、職団戦の勢いが続いている。頑張れ、決勝対決をやってくれ!


【可愛いVサイン】
 谷川治恵さんの司会で華やかに登場した女流棋士の紹介が始まる。約30人。ふたりっこかと思うほどよく似た中倉姉妹の宏美さんがお姉さんの彰子さんより背が伸びている。これで、少しは区別が付きやすくなる。テレビのカメラも来ている。きっと囲碁将棋ウィークリーだろう。
 つい一週間前に女流棋士になったばかりの甲斐智美さんもいる。また、4月から4人ほど昇段する人も紹介された。中で、木村さゆりさんは、可愛いVサインで応じ観客から一段高い拍手が起きた。野球やバレーボールなどではガッツポーズが普通になってきたけれど、相撲や将棋ではまず見かけない。古来「道」を求める姿からか、敗者を思いやる故か、ホームラン王の王選手もめったにポーズは取らなかった。でも、世の中が変わってきている。
 嬉しいときにそれを素直に表現するのも、いいものだ。逆にそんなとき、じっと苦虫をかみつぶしたような顔をしているのもあじなものだ。一瞬$B2qKl$r$h$.$jMn$A9~$_$=$&$K$J$k$1$l$I!"$*$C$H$$$1$J$$:#F|$O$"$=$P$J$/$C$A$c!#


【ペア将棋は見るよりもやるもの】
 舞台では、ペア将棋が始まった。解説兼聞き手が長沢さんと久美ちゃんコンビ$B$3$NL!:M$N$h$&$J3]$19g$$$,LLGr$$!#;3ED$5$s$O#N#H#K$NJ9$-e$2$O??JI$5$s!"5-O?$O0i@.2q#A%/%i%9$G@K$7$/$b#20L$K$J$C$?0B?)$5$s!#MhG/$O$3$NFs?M$b=wN.4};N$H$7$F$3$N>l$K$$$F$/$l$k$O$:$@!#
 女流棋士でなくてはできないこと、それがここに来ているファンとのペア将棋だ。ペア将棋は、個人の将棋とは随分違う。勝敗よりも、ペアとの呼吸を競う。思いがけない展開になったり、思い通りに進んだり。キリンビールは昨年の秋味杯を更に進めて、ペア将棋トーナメント‘97をやってくれる。これも見のがせはしないけれど、やはり、ペア将棋はやるのが一番。是非来年はこの親睦会で女流棋士とファンとのペア将棋、実現して欲しい。


【キャベツの千切り名人対マジシャン谷川】
 どうしようかと迷いながら、マジシャン谷川さんが本田小百合さんの三面指しをうけることにしたようだ。週刊将棋の記事によると本田さんはキャベツの千切りが得意とか。私はせいぜい百切りだから、キャベツを素早く薄く切る人は驚異だ。
 谷川さんの背中で「この人だけはアマチュアを応援できない」という声がする。そりゃそうだけど$BK\ED$5$s$O1?$,NI$+$C$?$N$+$b$7$l$J$$!#$3$l$+$i$I$s$I$s6/$/$J$k$s$@$b$N$M!#
 今年もやっぱり石橋さんが$B??$C@h$KBP6I$r=*$($F$$$?!#9MN8;~4V$bC;$$>e$KC;

【地震で自信】
 舞台では、新鋭戦が始まる。蛸島さんと清水さんが解説をしてくれる。矢内さんが「黒でまとめてシックな装い」というお二人の声が聞こえたきり、私の耳は音をはじき始めた。神田女流初段との対局が始まったのだ。神田さんの向こうに和ちゃんの背中が、隣のテーブルにはピンクのツーピースのきれいな久美ちゃんがbr>  神田さんはグリーンの春らしい上下で爽やかだ。中飛車に振られたので穴グマを目指した。どうも手順が甘くて、ここで仕掛けられたら困るという局面を何度か見逃して貰い、穴グマ完成。大山先生のように胸を出して遊んでくれた。突然めまいがした、いや揺れている。神田さんは平静だ。久美ちゃんが「うわ、揺れてる」といったので、地震だと分かる。その直後に飛車を敵玉筋に回れていけそうな感じ。やはり寄せをぐずるが、穴グマだけに強引に押しつぶすことができた。
 そのあと、会場を変えて、懇親パーテイー。びっくりするなかれ、テーブルの上にはウーロン茶とジュースなのだ。ビンゴが始まり、林さんと藤森なっちゃんが進行役。谷川さんも私も、穴は沢山あくけれど、無駄弾ばかりで、5個はあかない。当たった人は女流棋士のプレゼントをもらっている。中倉姉妹の色紙が人気だった。何故って、プリクラシールが張ってあるんだもん。



 (97年3月16日記)

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