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イベント・レポート

第20回 朝日アマチュア将棋名人戦

      ・近畿大会

      ・東京ブロック大会


近畿大会

リポータ:野山知敬 


 11月3日、4日の朝日アマ近畿大会結果です。
 代表は、西本慶輔、山田洋次、赤穂武俊、沖竜作、辻清治の5人です。

 尚、今回は第20回記念大会ということで、歴代朝日アマ名人は全国大会シ−ドです。
 従い、私は今回世話役に専任し、高見の見物でした。。。(^_^)

 全国大会は、来年3月15日、16日に大阪のNEC C&Cプラザです。


朝日アマ近畿大会結果
年月:1996年11月4日
場所:大阪・桜宮リバーサイドホテル
1ブロック
神内和夫(大阪)○−× 梶原良雄(奈良)
西本慶輔(兵庫)○−× 高畑誠司(大阪)

決勝: 神内和夫(大阪)×−○ 西本慶輔(兵庫)

西本さんは東大OB。初代表。神内さんは朝日は3度目の決勝進出(1回代表)。 しかし、神内さん、優勢な将棋を敗れて残念。

2ブロック
飯田哲生(大阪)○−× 竹内俊弘(京都)
山田洋次(滋賀)○−× 前野光章(大阪)

決勝: 飯田哲生(大阪)×−○ 山田洋次(滋賀)

山田さんは立命館大学4年。初代表。若者らしい風貌の本格的な将棋です。
菊田の天敵?

3ブロック
木村秀利(大阪)×−○ 藤岡章彦(大阪)
赤穂武俊(大阪)○−× 下司博康(京都)

決勝: 藤岡章彦(大阪)×−○ 赤穂武俊(大阪)

 赤穂さんは二度めの代表。力戦派。

4ブロック
天野 昭(大阪)×−○ 沖 竜作(京都)
乾 俊雄(大阪)×−○ 脊尾昌宏(奈良)

決勝: 沖 竜作(京都)○−× 脊尾昌宏(奈良)

沖君(沖さんじゃないから「君」つけで区別)は関西大学4年。初代表。
力強い振り飛車党。リトル沖?

5ブロック
沖 元二(大阪)×−○ 鰐渕啓史(京都)
天野啓吾(兵庫)×−○ 辻 清治(兵庫)

決勝: 鰐渕啓史(京都)×−○ 辻 清治(兵庫)

辻さんは大ベテラン。2度目の代表(4ー5回代表になっていそうなのに意表)。
鰐淵さんは北海道出身で新井田さんに風貌が似ている。


東京ブロック大会

リポータ:西田文太郎 
  年月:1996年11月4日(月曜・振替休日)
  場所:有楽町・朝日ホール・マリオン11階
  主催:朝日新聞社、 協力:日本アマチャ将棋連盟



 全国を北は北海道地域から南は南九州地域まで16の地域ブロックに分け、代表32名を選出する、各地域ブロック大会が9月から1月にかけて行われている。
 代表に勝ち残った32名はトーナメントを行い、その勝者は前回の朝日アマチュア名人に挑戦することが出来る。
 第1回の初代朝日アマ名人の太田学さんから第19回の八代目朝日アマ名人の蛭川敦さんまで名人、準名人には超強豪の名前が並んでいる。
 リコーでは第7回の準名人に谷川俊昭さん、第11回から第15回迄驚異の名人5連覇を遂げた野山知敬さん、第15回の同じ会社同士の決勝で惜しくも準名人となった瀬良司さん、第16回に遂に天野高志さんに敗れ準名人となった野山さんと3人が大いに活躍している。

 今日は東京ブロック大会が朝日ホールで行われた。
 約160名が集まり、午前は予選が行われた。4人一組で1勝すれば通過で、2敗した一人が予選落ちとなる。
 リコーからは藤森保さんと椋木陽一郎さんと私が参加した。参加費は1500円なので近くの道場へ行く感覚でリコー将棋部の人は気軽に参加すればいいと思う。
 神奈川・千葉・茨城・山梨地域の南関東大会は11月24日に同じ朝日ホールで10時から行われる。
 私の場合は優勝などは目になく予選突破が今回の目標であり、少しずつ棋力が上がっていることを実感できれば良いと思っている。
 谷川さんが審判長で運営に携わり、どさくさに紛れてリコーのホームページも宣伝してくれた。手を挙げて貰ったところ、インターネットを見れる環境にいる人は参加者の1割程度の様だ。

 予選の抽選では椋木さんと私が危うく同じ島になりそうだったが辛うじて隣でとどまった。
 椋木さんは矢倉から速攻を決めて早々と予選を通過した。
 私も横歩取りから桂・香の駒得をして通過できた。藤森さんはもちろん。
 午後から予選通過の約120名で4つの島にわかれてのトーナメントである。ここで5回勝てば東京ブロック代表の4人枠にはいることが出来る。

 衛星放送の囲碁・将棋ウイークリーの司会者としても活躍中の古作登さんや、グランドチャンピオンの長岡俊勝さん、アマ王将の樋田栄正さん等超強豪の顔が沢山いるので私などは予選通過だけでも得をした気分だ。
 しかも一回戦の相手は、昼飯で遅くなったのかやや息せき切って登場したので心理的に私の方が優位に立てた。四間飛車に対して5七銀右から急戦にしたが、相手の見落としもあり旨く寄せきることが出来た。
 椋木さんは別の島だったけれど相手が「牧野」さんという強い名前のために負けてしまった。念のためリコーの牧野さんは神奈川から参加するのだと思う。

 二回戦は右玉との戦いになった。
 飛車先を破り結構無理に攻めていき、チャンスで決め手を逃して逆襲を食いあっけなく土俵を割ってしまった。
 局後に決め手を指摘されて唖然としてしまった。全く思いつかなかった手だったけれどそれほど難しい手ではなかったから。でも、ここまでくればくじ運も含めて今の実力では満足の出来る結果だ。

 頭を冷やしに外へ飲み物の仕入れに行った。
 マリオンには映画館が沢山あり妙齢の美しい女性が沢山居てエレベーターにのるにさえワクワクしてしまう。
 また、将棋会場のロビーにはザ・将棋のマドンナがひときわ美しく佇んでいた。平日の午前中が空いているのでその時間帯に行けば半額にするという。なにやらの早朝割引みたいでも、あんな色白の脚のすらりとしたマドンナに誘われても、さすがに平日午前はなかなか行けないけども。
 20日は竜王戦の大盤解説を島八段、聞き手を秋味のマドンナ真壁女流アマ名人さんでやるという。
 また、23日は島八段を呼んで女流の集いを行いペア将棋なども考えているので男性も歓迎という。

 藤森さんは三回戦で東野さんの早咲玉と戦っていたが敗れてしまった。
 せっかく差し入れした紅茶が冷たいのを買ってきたつもりが熱い奴だったので調子を狂わせてしまったかもしれない。

 4回戦は樋田さんと金子タカシさんの対決を見ていた。今期の社団戦で見事優勝したオール東大の大将と副将だ。金子さんが中飛車から果敢に仕掛け樋田さんの防戦を強引に打ち破って決勝に進んだ。

 4つの決勝戦は鈴木栄春さんを破った古作さんが木村恵作さんと、村中俊彦さんが東野徹男さんと、平泉丈志さんが金子さん、松田一彦さんが杉原徹対出澤浩樹さんの勝者との組み合わせとなり最終的に代表4名は古作登さん、村中俊彦さん、金子タカシさん、出澤浩樹さんとなった。

 大阪で待ち受けている野山さん、南関東大会から出そうなリコーの皆さん頑張って下さい。


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