event-0020

イベント・レポート

第7回 社会人将棋リーグ戦 第4日:最終日(1996.10.27)

リポータ:西田文太郎 e-mail : nishida@cs.ricoh.co.jp

第7回社会人リーグ第4日(最終日)(敬称略)
 96年10月27日(日曜日)、東京都港区 長谷工体育館

 天気予報によれば日中の最高気温は20度ぐらいという。日光のいろは坂は秋本番で、紅葉狩りにはこの週末が絶好とか。
 こちらは三部リーグへの入替え戦を目指しているので、紅くなったり青くなったりはメンバーの顔色で楽しむとしよう。

4部リーグ白
第11回戦、全逓B
 リコーの2軍は4部リーグ白に出ていて、第3日を終わって7勝3敗と16チーム中の4番手グループに付けている。
 今日順調にいけば4位か5位で入替え戦に出れる。目標は当然陥落1期での3部奪還だ。
 メンバーもちゃんと8人揃っている。。。と思ったら、この前の職団戦で大活躍した今井さんが1軍に超抜擢されて7人になった。
 不戦敗の心配はないから問題ないし貴重な外人パワーのグリンベルゲンもさわやかな顔をしているので行けそうだが、今大会のレーテイングで2軍トップの小林が居ないのがやや不安。リコー特有のフォーシーズン休暇制度の秋休みを取っているのだろう。
 チームリーダー格の吉中によればこの全逓Bに勝てば入替え戦進出は確実という。
 私の対局は長引いていたが何となく「負けた」という声が聞こえてしまった。そして終わって見れば3勝4敗と惜しい負け。
 しかし入替え戦には出れそうな雰囲気の中で弁当を食べた。

第12回戦、SRA
 SRA、ウッ、何の略だろう。確認しないまま帰ってきてしまった。結果は5勝2敗と勝越しだ。
 ここまでは、今大会ずーと奥の隅の同じ場所で居心地が良かったが少し場所が移動になった。
 きょろきょろ見回すが神秘のマドンナや秋味のマドンナは来ていないようだ。

第13回戦、オール明治2
 リーグ戦の最終対局は今期2度目の7戦全勝ちをした。

 勝ち星は63とリーグ3位で多いけど順位は9勝4敗で5位となって辛うじて入替え戦への出場が決まった。
 会場で、以前対戦してよろよろと勝ち星を拾わせて貰った方に「インターネット見てますよ」と声をかけて貰い嬉しかった。  将棋部のみんなの力を合わせてポチポチと内容を充実させながら続けていきたい。みなさんよろしく。


1部リーグ
第10回戦、対稲棋会紺碧の空
 リコーの1軍は第3日が終わった時点で5勝4敗と5位グループに入っているが優勝の目も陥落の目もなく今日は5位入賞を目指すだけの試合となってしまったけれど、そんなことで手を抜くようなメンバーではない。
 とはいうものの、やはりどことなく力が入らない様子。
 アマ王将戦の東京地区の決勝トーナメントに勝ち進んで毎日新聞社の方へ行っているホープ菊田元アマ名人竜王王将はこちらに来ないことを祈りつつ、代理で超抜擢の今井が健闘し一時はチャンスがあったらしいが最後は届かず惜しい敗戦で、第1戦は3勝4敗となり入賞の望みも怪しくなった。

第11回戦、対蒲田将棋クラブ
 蒲田将棋クラブは第3日が終わった時点で8勝1敗と東大と並んで優勝を争っている強豪だ。
 今日の第10回戦で蒲田は東大と直接対決をして敗れている。そのショックが醒めやらぬうちに叩いておきたい。
 昼過ぎに来ないことを願ったホープ菊田が現れ、アマ王将戦は残念だったことが分かるが、ここでは大助かりだ。早速大将で勝ち名乗りを上げたがチームは惜しくも3勝4敗だった。

 通算ではポイントゲッター南が8勝3敗と最多勝、キャプテン谷川が後半5連勝と盛り返し通算7勝3敗と星を伸ばした。
 菊田は他の大会と掛け持ちになり試合数が少く5勝1敗だが勝率トップだった。
 一部リーグは結局オール東大が10勝1敗と強豪チーム揃いの中で見事に優勝したが、リコーはその強いオール東大に勝ったことを糧に来期優勝を目指そう。


4部リーグ白 3部4部入換え戦
入換え戦 オール大泉高校
 表彰式が終わり、我が2軍は5位の賞品を手にした。果物などを入れてテーブルの上に置くもので、銀ピカなのに家ではあまり喜ばれなかった。
 賞品は各リーグ共通の様で1位が一番小さくて順位が下がるに従ってだんだん大きくなる包みだった。
 入替え戦の相手はオール大泉高校だ。高校のOBでチームを組んでいるようで、大学OBでのチームは多い中で希少価値がある。
 私は、運良く勝ち星が増えているので是非ともリーグ昇格に貢献したいと張り切って対戦した。
 相手は雁木に組んで来たので銀を進出させて攻めていったらどう藻掻いても銀ばさみの罠にはまっている。
 その割に相手が指さないなと思っていたら、ベージュのミニのツーピースの関西のマドンナ棚ちゃんが通り過ぎた。
 愛嬌があって将棋も強いので将棋部メールでは一番の人気者だ。うわさによると麻雀も強いらしい。
 何となく頬に火照りを感じ、ふと時計を見ると何故かこちらが動いている。しかも10分を切っている。さーっと血が引いて真っ青になってしまった。
 相手の時計は未だ27分もある。
 局面は銀がヒーヒー泣いて苦しいし、時間はないしこりゃ一大事だ。
 なんて事だ、時々押し忘れる悪い癖がこんな大事な入替え戦で出ちまうなんて。この間対局した人は親切に教えてくれたのにな。せめて時間で勝とうというせこい狙いも無くなって後は念力を発揮するしか無くなった。
 しかし相手は堅実で念力バリアも用意しているようで勝負所もなく負けてしまった。
 こんな時へぼですじ悪の栗村がいれば「トイレに行ってヨヨと泣いてきな」とベネトーンの深紅のハンカチを貸してくれるはずなのに。おーい、クリリン元気か。

 2軍では、椋木9勝4敗、田中9勝5敗、西田8勝3敗、勝率は小林が7勝2敗でトップだ。約千人強の参加者中唯一の外人グリンベルゲンと神秘のマドンナに冷たくした庭野も共に5勝2敗と好成績だった。
 最後の敗戦はむやみに悔しい。
 結果的にチームは2勝5敗だったのでキーの試合というわけではなかったけれど、入替え戦は勝ちたかったので悔しい。相手が強すぎて歯が立たないときには悔しくもないのに勝てる可能性が50%前後の時が一番悔しいのかもしれない。
 リアルな実人生では、ほぼ半分を通過中で生きる知恵からか、かなりひどい目にあってもあまり悔しいと思わなくなったのに、バーチャルなゲームの世界でこんなに悔しい思いをするというのが妙に新鮮だ。
 菊田が負けたときに無口になったり、野山が4連勝の後の1敗を「最後に負けては何にもならん」と言ったりする心情が少し分かるように思える。

 とほほの帰り道、杉並の夜空にかかった中秋の名月はまん丸ではなかったけれど「月夜さやけし」とやけにきらきら輝いていた。

大会結果

リコー1 1部リーグ 成績
      対戦相手    戦 績  勝 敗 
1回戦光OKACHI 3−4
2回戦西日暮里    5−2
3回戦スーパーゴールド2−5
4回戦音OKACHI 7−0
5回戦東工大OB会  4−3
6回戦翔風館 ALFREIN 3−4
7回戦プロセス資材  3−4
8回戦東芝      4−3
9回戦オ−ル東大   4−3
10回戦稲棋会紺碧の空3−4
11回戦蒲田将棋クラブ3−4

 5勝6敗 勝数41で、順位は7位。


リコー2 4部リーグ白 成績
     対 戦 相 手  戦 績  勝 敗 
1回戦杉並区役所   5−2
2回戦白門棋道会2  2−5
3回戦富士通SSL  6−1
4回戦町田市役所   6−1
5回戦日立横浜    3−4
6回戦沖電気工業第2 4−3
7回戦横浜市役所   6−1
8回戦フェアリープリンセス27−0
9回戦都立大都鳥   6−1
10回戦トステム   3−4
11回戦全逓B    3−4
12回戦SRA    5−2
13回戦明大2    7−0
入替戦オール大泉   2−5

 9勝4敗 勝数63で、順位は5位。



Copyright (C) 1999-2003 Ricoh Co.,Ltd. All Rights Reserved.