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イベント・レポート - 0015-

第7回 社会人将棋リーグ戦 第2日

月 日 :1996年7月28日
場 所 :東京都港区芝 長谷工 体育館
リポータ:西田文太郎

目次

レポート
大会結果

大会結果

 大黒摩季のテーマソングと共に流れるアトランタの暑い夏の映像に後ろ髪を引かれながら、田町の駅から長谷工体育館へ歩くとシャツの背中に汗がにじむ。
 閑散とした日曜日の朝、セスナが通れるという空坑を持つ巨大なNECの本社ビルの前の並木が一時の涼をくれる。
 約700人の将棋好きが長谷工の体育館に吸い込まれていく。

 一部リーグで優勝を目指すリコー一軍。
 一回戦は「音OKACHI」が相手だ。リコー奇数先手となる。

 大将は大阪から遠征の野山元朝日アマ名人。相矢倉で3筋から先攻しそのままより切ってしまう。

 副将は谷川元アマ王将。音OKACHIの副将は白波五人男の石川五右衛門のように前髪をぴーんと前方に延ばしたヘアスタイルでなかなか格好良い若手。
 谷川さんが中央から逆襲されてと金を作られて大苦戦。最後2枚のと金で必死を かけられ仕方なく詰ましに行く。見事な手順で17手詰めに仕留めてしまった。
 途中変化は色々あったようだがさすがに悪魔の一着を発揮しての大逆転だった。

 三将は短パンで登場の南元関東学生名人。南側向かい飛車で相手は矢倉囲い。その頭上から果敢に攻撃をしてあっという間につぶしてしまい15分という短時間の美学を披露した。

 四将の佐々木元学生名人は仙台から特別に来て貰った。何しろ今日は神奈川と千葉のアマ名人代表決定戦で三人不在という苦しい台所。相手の四間飛車に対し左美濃に構え、と金で飛車を奪ってからはあっという間の寄せが鮮やかだった。

 五将の藤原アマ名人岩手県代表。やっと、「元」がとれた。六将の小原Jr.も健闘。七将の名田さんは初手7六歩で相手が30分待っても現れず不戦勝。さい先の良 いチーム勝利となった。

 そのころ、四部リーグ白に出場の2軍は3勝4敗と接戦で落としたが、大将の吉中さんは千日手差し直しの大勝負だったという。私などの棋力では「千日手」など現れたこともない。
 今日の2試合が終わった時点での総合成績は一部は「オール東大」が5勝ゼロ敗で一位。リコーは3勝2敗で5位タイ。
 四部白は「横浜市役所」が6連勝でトップ。リコーは4勝2敗で5位タイ。

 三局目は一軍が小原さんが強豪古賀平成最強者に善戦したが惜しくも破れ、野山さんも桐山アマ王将に破れてチームは3勝3敗のタイとなった。

 二軍は全勝の「横浜市役所」に6対1の大差で圧勝した。

 第二日が終わった時点の成績は谷川さんが貰ってきたフロッピーの中。

 そして朗報が一つ届いた。神奈川県代表に菊田さんが決まった。牧野さんは5年ぶりの県代表の座を最後の一局で逃したそうだ。うーん、惜しい。

大会結果

リコー1 1部リーグ 第2日目まで

    対戦相手戦 績勝 敗
1回戦光OKACHI 3−4
2回戦西日暮里    5−2
3回戦スーパーゴールド2−5
4回戦音OKACHI 7−0
5回戦東工大OB会  4−3
6回戦翔風館 ALFREIN 3−4

リコー2 4部リーグ白 第2日目まで

    対戦相手戦 績勝 敗
1回戦杉並区役所   5−2
2回戦白門棋道会2  2−5
3回戦富士通SSL  6−1
4回戦町田市役所   6−1
5回戦日立横浜    3−4
6回戦沖電気工業第2 4−3
7回戦横浜市役所   6−1

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